Sugar Babe「SONGS」誕生 -1975- 僕と音楽と(13)
1975年4月25日、運命の一枚、「SONGS」が誕生する。
Sugar Babeの最初で最後の、たった一枚のアルバムである。
僕は発売日に、高田馬場のレコード屋でこれを買うと、一目散に持って帰って、針を落とした。
以来、何回聴いたことだろう…⁇
9月12日には、北陸の雄、「めんたんぴん」のライブに対バンで、初めて彼等のライブ演奏を聴く。
12月23日には、今はもう無くなってしまった、新宿厚生年金会館の小ホールで、
彼等だけのクリスマス・ライブを聴いた。
Show
Last Step
Down Town
指切り
ためいきばかり
風の世界
いつも通り
Windy Lady
愛は幻
今日はなんだか
過ぎ去りし日々
Sugar
(encore)
パレード
Rock'n'Roll
いかすぜこの恋
Down Town
年が明けた頃、渋谷駅から山手線の車中で、ター坊(大貫妙子)と乗り合わせたことがある。
話しかけられずに、Sugar Babeの話をする僕に、彼女は応えてくれた。
「黙っているのもナンだと思って」
何を話したかは、舞い上がって記憶にない。
それから、何度も何度も聴くはずだった。
だが、彼等は次のライブで、解散を告げる。
1976年3月31日、僕は、荻窪LOFTに居た。
彼等の演奏する背面から、スタンディングで聴いたような記憶がある。
Show
ためいきばかり
うたたね
パレード
すてきなメロディー
不二家ハートチョコレート
雨は手のひらにいっぱい
蜃気楼の街
Windy Lady
愛は幻
今日はなんだか
Sugar
Down Town
(encore)
Last Step
砂の女
からっぽの椅子
幸せにさよなら
その後のソロとしての活動など知る由もなく、唯々寂しかった。
達郎とター坊が、再び揃ってSugar Babeの曲を歌う姿を見るのは、18年後の1994年4月27日の中野サンプラザホールを待つこととなる。
発売から40年、2015年4月25日。
かつてSugar Babeを産み落としたディスクチャートのあった場所、
四谷イーグルで、長門芳郎さん達のトークと共に、「SONGS」のアナログレコードを聴いた。
本日の一曲
大貫妙子「愛は幻」
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