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Morelenbaum2/坂本龍一 -2001- 僕と音楽と(36)

 真夏の夜の夢、当然のように、夏の日は想い出が多い。

後楽園球場の、グランドファンク71,EL&P72。
WORLD ROCK FESTIVAL EASTLAND75。
田園コロシアムやオープンシアターEASTの
Live Under The Sky80,81,82。
横浜スタジアムでのSantana+高中正義81。
岩見沢キタオンの吉田美奈子/山下洋輔2003。
宜野湾海浜公園野外劇場でのMISIA2003。
昭和記念公園での情熱大陸ライブ2004。
富士スピードウェイでのUDOフェス2006。
西武ドームでのAugusta Camp2007。
グラストンベリーでのCorrineとVan2007。
サマソニ2008。
NHK101スタジオでのColdplay2011。
茅ヶ崎球場でのサザン・オールスターズ2013。
山中湖2012,袖ヶ浦17,石狩湾18の山下達郎。

 どれも語り尽くせない物語がそれぞれあるが、でもたった一つ、真夏の夜の夢を、と言うならば、僕は迷わず、
2001年8月22日、夏の赤坂ACTシアターでのMorelenbaum夫妻と坂本龍一のCASAライブを挙げる。

 この年、PaulaとJaques Morelenbaum夫妻は、親交のあった故Antonio Carlos Jobimの家で、坂本龍一と、Jobimの名曲の数々を演奏した「CASA」という名盤をリリースする。
 この「CASA」を引っ下げての来日である。

 幸いな事に、この夜の演奏は、「Live in Tokyo」として残されている。

AS PRAIAS DESERTAS
AMOR EM PAZ
O GRANDE AMOR
TANGO
CORACAO VAGABUNDO
SABIA
TEMA PARA ANA
SEM VOCE
INSENSATEZ
FALANDO DE AMOR
DESAFINADO
SO TINHA DE SER COM VOCE
A FELICIDADE
ELA E CARIOCA
CHEGA DE SAUDADE

 New Yorkでの演奏も別アルバムとして聴くことが出来る。

 至福の天上の音楽である。

 後日知る事になるが、Jaquesは、この後、翌9月には、イタリアにあるSTINGの私邸でのライブに向かう。

 9.11、世紀の大惨事が起こると知る由も無く、その報を受けたSTINGは、鎮魂の祈りを込めて、名曲「Fragile」を演奏する。この夜のライブは映像作品として残っている。

 真夏の夜の夢のライブ。
 その夜遅く、僕は、初めてのショートメールを貰う。

「昨日は素敵でしたね。夢のような心地よい音楽でした。またご一緒できたらいいですね」

 音楽は、誰と聴くかで、変わることもある。

 本日の一曲
 Morelenbaum2/坂本龍一「INSENSATEZ

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