白岡宏 ブロンコ・ビリー #9-2 政党論(共産党編)
みなさん、いかがお過ごしでしょうか?白岡宏です。
シリーズ9回目の続編は、自民、社会と並ぶ古参政党、日本共産党に言及します。今回も最後までお付き合いください。
過去に、自民党と社会党の回をやるにあたって、3回の転換点を軸に解説をしてきました。さて、共産党に転換点はあったのか?総理大臣や与党の閣内協力はしてきたのか?というと、残念ながらありませんでした。共産党というのは、熱心な支持者や全国党員をおよそ500万人は抱えているにも関わらず、いまいち国政選挙では議席が伸ばせません。令和7年の現在では、衆議院が8名、参議院が11名と、少数野党にありがちな「解散権に左右されない参議院制度」に助けられる形になっています。国会での予算委員会の質疑時間にもこれは関わってきます。また、田舎のお年寄りからは「反対反対ばかり」「頑固な政党」という、自民党の有権者からも生理的に嫌われています。専門家になると「暴力革命」「破壊活動防止法の適用集団」といった負の歴史を攻撃の材料にしたりもします。今回はあえてそこには触れずに、成り立ちから躍進と予測について書きたいと思います。
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