記録編集は時間がかかる
記録の撮影は
目の前で行われていることを撮影するだけなので
編集時にカットの順番を並べ替えたり
高度なエフェクトを使って加工したり
そういうTHE 編集みたいな手間がかからないので
記録の編集は簡単じゃないか
という意見があるのかも知れませんが
記録の編集はものすごく大変です。
まず、収録時間が長いので
(よくお伺いしていた婚礼の記録、3時間ぐらいで20GB)
それをパソコンにコピーするのに時間がかかる
押さえでサブカメラなんか持ち込んでるとその倍
そしてそれを編集ソフトに読み込んで
音の波形作り
※Premiereでは何故かAVCHDの長時間撮影では、音がズレたりとちゃんと読み込んでくれないので最近はEDIUSです。
2〜3時間の収録を見ながら
カメラの移動シーンなどカットしていきます。
ただ見るだけで2〜3時間なので
それをカットしながらだと単純に5〜6時間
その時点でもう5〜6時間かかってる
カット編だけでは味気ないので
頭にお2人の名前を入れたり、BGM入りのオープニングをつけたりする。
・名前のフォントはどれにしようか
・お2人のイメージに合ったBGMは?
・黒背景に白文字だけだと味気ないので背景をデザインしないと
↑これだけで1〜2時間はかかってしまい、カット編と合わせてもう8時間
繋いだものを頭から最後までチェックしないと納品できないので、全体チェックでさらに2〜3時間
それをDVDに焼いて
焼いたものを家庭用DVDプレーヤーで再チェックするのでさらにさらに2〜3時間
DVDに焼くときに
タイトルやメニュー画面やチャプターを作ったりするなら
そのデザインに1時間はかかるので
トータルすると13〜15時間ぐらいかかる計算。
これ
動画編集を一体時給換算いくらで受けれるのかという話で
例えば1000円だとしても
15,000円
高スペックのパソコン代と編集ソフト代
ハードディスクの保存代
DVD DVDのケース 郵送代など足したら安く見積もっても+5,000円
20,000円以下で動画編集、受けちゃダメなんです
これが例えばカメラ2台以上で
音が現場音じゃなくてライン収録だったとしたらもう……
ソフトをPremiereからEDIUSにしたのは
AdobeのDVD作成ソフトEncoreが使えなくなったというのももちろんデカい
Encoreは
メニュー画面のデザインをPhotoshopから直接読み込めるから重宝してたのに
日本ではまだまだDVDやBlu-rayで納品してくれという案件が多いので
どうにかこうにかもう一度、Encoreをサポートとか一切いらないから
再度販売して欲しいと願うばかり
心からのアンコールをその名の通り
叫ばずにはいられないのである。