やりたくないことを我慢して安定した生活をするか、やりたいことをやって安定のない生活をするか、どっちもやってみて僕が出した結論
タイトルの通りですが僕の経験に添って以下2つのライフスタイルをどちらもやってみてどうだったかについて書きたいと思います。
①やりたくないことを我慢して安定した生活
②やりたいことをやって安定の無い生活
あくまで僕がどうであったかについて書いているので、参考になるかは分りませんが少しでも誰かの参考になればと思います。(見出しの画像は関係ないようで少しあります)
①やりたくないことを我慢して安定した生活
僕は社会人になって最初はこのライフスタイルでした。リーマンショック直後の就職氷河期に就職活動をして、自分の力不足も合わさって希望の会社や職種からは内定がもらえず仕方なく内定がもらえた会社に就職して7~8年くらい勤めたと思います。
おまけに入社前に希望の部署を第一から第三まで聞かれるのですが、僕の配属された部署は第一から第三のどこにも希望を出してない部署への配属となりました。笑
この会社は一応、東証一部上場の大手企業でもあったので、業績に左右されず安定してボーナスがあました。あとこれは人によってはマイナス要素かと思いますが結果を出しても出さなくても、仕事さえ来ていれば一律で給料ももらえるので、贅沢さえしなければそれなりに生活に困ることは無く一般的には安定した生活ができる環境だったと思います。(僕は困りましたがそれは後述します)
このライフスタイルを通じて一番の収穫だったのは「一見つまらなそうな仕事であっても自分の工夫次第でそれなりに面白くできる」というのが分ったことです。
自分がやりたい仕事であってもきっとつまらない・やりたくない仕事ってあると思うんですよね。やりたい仕事はみんな進んでやるのでそれなりに身につくと思います。
しかしつまらない・やりたくない仕事ってみんなやりたくないので、できるだけで周りと差別化できると思います。それを自分の工夫次第でより正確に、早くやり方を変えながら実践して結果を出していくことでやりがいも出てきます。
そういった自分で面白くする・面白い部分を探す考え方を身につけれたのはこの仕事だったからだと思います。
しかしこのライフスタイルを通じて自分には様々な問題が起きました。これは一つだけの話ではないので説明させていただきます。
まず僕にとって何が合わなかったのか一番は「休みが平日であること」です。
この会社は基本的に平日休みで土日祝は基本的に休めないんですよね。土日が仕事なので僕の趣味である卓球の大会に出れませんでした。SNSで社会人になって大会で活躍している学生時代の友人達を羨むことしかできませんでした。大会にも出れないので練習をしようにもモチベーションを保てないので卓球から遠ざかりました。
やはり一番好きなことが思うようにできないと自分自身に活力というかエネルギーが衰えていくのを感じました。それは仕事、人間関係、体調、金銭的にも影響していたと思います。
そして自分の好きなことは全くできないのに、仕事は希望していない仕事であったので仕事をしていたらどうしてもマイナスな雑念が浮かんできました。しかし仕事なのでそういった雑念に気を取られてパフォーマンスを落とすわけにはいきません。仕事中に浮かんできたこういった雑念は全て押し殺し仕事中は無となって仕事をこなしていました。
今思えば自分の心の声や、感情、感覚全てがだんだんと鈍感になっていたと思います。
関係あるのか分りませんが気がついたら金欠にもなってました。多分無意識にストレス発散をお金を使うことでしていたのかもしれません。
そういった合わない環境にいると人間関係にも違和感が出ていました。僕は卓球が趣味で卓球の他にも釣りといった趣味があり、ワークライフバランスを重視するタイプですが、この会社にはそういった人が少ない傾向にあったと思います。(それが悪いわけではありませんし、良い方は多かったです)
僕は趣味は趣味ですがもちろん仕事は全力で打ち込んでいましたし、趣味があることによって仕事の幅が広がると考えていました。しかしあまりそういう考え方の人もいないので「仕事より趣味を優先するやつ」といった印象をもたれていたような気がします。
結果、僕が仕事で「こういった仕事をしたい」「こうなりたい」とビジョンを語ってもあまり真に受けてもらえませんでした。
真に受けてもらえなかったのはそれだけが原因ではなく他にも僕に問題があったかもしれませんが、僕はビジョンを語ることもあまりしなくなり、だんだんと「そんなもんだ」と思い周りの印象に合わせて「仕事より趣味を優先するやつ」を演じるようになり、より自分を抑え込むようになりました。
最終的に体調も崩しました。自律神経の乱れ、円形脱毛症、片頭痛、肩こり、むくみ、強迫神経症といった謎の症状がどんどん出てきました。これは未だに全快していません。
この仕事は続けようと思えば続けることはできましたが、僕は転職を決意します。
それはこういった問題点もあったからですが、何より30代を迎えたタイミングだったことや資格を取得できたこともあり新たな挑戦をしたい、流れを変えたいという思いがあったからです。
その時の気持ちはこの人のブログが当時の僕の心境に近いことを書いているので引用させていただきます。
僕と同い年で同じタイミングで同じ業界に入ったという点では同じですが、僕とは比べ物にならないくらいすごい人です。
転職も成功させており、このブログも転職について考えている人にはとても参考になると思います。
②やりたいことをやって安定の無い生活
僕は新卒からずっと続けてきた会社を退職して、自分の好きなことを仕事にしようと思い卓球関係の会社へ転職しました。ここから更にどつぼにはまっていきます。(笑)
ちなみにこの会社はできたばかりだったので会社としての仕組みはまだ完成しておらず、条件も以前の会社に比べてかなり落ちました。
しかし好きなことであるので金銭的な不便は正直苦になりませんでした。休日も残業もあってないようなものでしたが、好きなことをやっているということでさほど苦になりませんでした。
以前の会社では朝起きると「今日も仕事か…」とものすごく憂鬱だったのが、朝起きて「よし行くか」といった気分で起きれるようになり仕事の朝の憂鬱さというものも感じなくなりました。
好きなことを仕事にすることは本当にやりがいがありましたし、もはや生き甲斐に感じることすらありました。これは好きなことを仕事にする何よりのメリットであり危険な部分だったと思います。
ここからどつぼにハマります。結果から言いますが一年経たない内にクビになりました(笑)
理由は一言でいえば僕が使えなかったからですが、ざっくりと経緯を説明させていただきます。
この会社はできたばかりの卓球関係の会社でしたが、とてもやることが多かったんですよね。卓球教室、卓球ショップ、用具のネット販売、卓球サイトの更新、大会の運営等で業務としてはこれらの管理や営業、人事、経理といったことやコーチとして卓球の指導までを全て一人でやっていたので、どう考えても僕のキャパでできる仕事量や内容ではでは無かったんですよね(笑)
ある程度仕組みができていて、やることも決まっている会社ならやっていけたのかもしれませんが、できたばかりの会社で収益の見通しの立たない状況で余分に人を雇う余裕も無かった為、契約満了となりました。
契約満了になる何ヶ月か前から満了を匂わされてましたが、自分のやりたいことをしているけど、金に余裕もなく明日の保証もない状況はまるで売れてないお笑い芸人のようで、気持ちが少し分った気がしました(笑)
といってもやはり不満はあったものの長年続けた仕事を辞めてまで、自分のやりたいことをしたいと思って始めた仕事です。僕はこのやり場のない気持ちをどうすればよいか分からず、この仕事を始めてから出会った経営者の方に相談しました。
【結論】
一番大事なのは生活
「卓球はこの仕事でなくてもできるから、まず何の仕事でもいいから自分が充分に食べていける、自由に卓球ができる環境を作ってそこからまたやりたいことをやっていけば良い」
その方にはそうアドバイスをしていただきました。これがまず第一で、やりたいことや好きなことはその次なのかなと。当たり前のことやん!となりそうですがまず生活が成り立たないと好きなことをまともにすることすら許されないんですよね。
だからといって最初の仕事をそのまま続けていれば良かったのかと言えばそうでも無いと思います。僕にとって最初の環境では「生活」が安定しているとは言えなかったんですよね。大事なのは「生活」との「バランス」だと思います。
最初の仕事では「卓球」がまともにできません。世界的ベストセラーの「7つの習慣」の一文にもありましたが「仕事」も「趣味」もすべてひっくるめて「仕事」であり「生活」であるんですよね。これは趣味以外にも友人付き合い、恋愛、家庭全てひっくるめて=その人の「仕事」であり「生活」と言えます。
何か一つだけを優先させて他は蔑ろにしても上手くいくものでは無いんですよね。
また「鬼滅の刃」の炭次朗の台詞にもありましたが「人は心が原動力」というのはあながち本当なのかなと思います。好きなことを我慢して心を押し殺して生きていれば様々な不調にもなりましたし、力を発揮できませんでした。
現在は不定休ではありますが土日も休めて、きちんと条件の整った会社で休みには卓球の試合に出たり地域の子供のクラブチームの相手をしたり他にも釣りをしたり気の合う仲間と過ごしながら仕事をしています。
すると会う人に、以前より活気が戻ってきたというか顔色が良くなったとかいったことを言われるようになりました。
しかし今の会社でも大変な面は多々あり、やはり全ての条件が自分の望み通りとはいかないのかなと思います。その中で自分が主体性を持って何を選ぶかが大事なのかなと思います。
それを自分の理想に近づけたり、自分が本当にやりたいことをしていく為には、自分がレベルアップして力をつけて生活のレベルを下げなくても自分の理想の仕事やライフスタイルを主体的に掴みとったり、作れるように成長していくことなのかなと思います。
このブログを読んで僕と同じ失敗をする人が少しでも減ってもらえれば幸いですが、それでもやりたいことに挑戦したり転職してみるのは悪いことではないですし、成長に繋がるのは間違いないと思います。
僕もクビになったからこそ学んだこともありますし、こういった記事を書くこともできます。その後の就職活動ではリスクがあるのに挑戦したこと、一人でそれだけの仕事をやったことを評価してくれる会社もありました。
経験をどうプラスにしていくかも自分次第なのかなと思います。
「人は心が原動力」です。これからも自分の「心」を大事に仕事、卓球、生活、全てをひっくるめて「仕事」をしていけたらなと思います。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。