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祝!水谷・伊藤ペア金メダル!

ついに日本がオリンピックで中国を破り金メダル獲得!昨日は最高でした!

細かい部分はさておき、僕が見ていて感じたポイントを書いていこうと思います。

まず一つ目は準々決勝でドイツのフランチスカ・ソルヤのペアに逆転勝利をしたことですね。

最終ゲームは9-2で負けていてジュースでも常に先にマッチポイントを取られ計7回のマッチポイントを握られたところからの逆転勝利でした。

卓球に詳しい人なら知っていると思いますが、ドイツって中国に次ぐ強豪国でこのフランチスカ・ソルヤの2人ってめちゃくちゃ強いんですよ。

フランチスカ選手は一昨年中国の選手を倒しまくって一気に世界ランクを上げドイツの3番手からエース級迄格を上げた選手です。世界ランクも一桁には到達していませんが、そのくらいの実力ある選手です。

水谷選手も確かシングルスで最後に対戦した時は負けていたと思います。

ソルヤ選手も前回のリオ五輪の団体戦で伊藤選手に逆転勝ちして、その結果が団体戦の勝敗を分け、日本が決勝進出を逃してしまった「因縁の相手」だったんですよね。

普通このレベルの相手に9-2まで離されてしまったらもう勝てません。

試合をしている水谷・伊藤の両選手はもちろん諦めていなかったと思いますが、実は僕も観ていて諦めてませんでした。

それは前回のリオ五輪での水谷選手が中国選手にマッチポイントを取られたところから逆転勝ちした記憶があったからです。

水谷選手ならやってくれるのではないか。そんな思いがありました。ましてやオリンピックの舞台では何が起こるか分りません。

卓球って不思議なもので負けている時の方がいいプレーができるものなんですよね。

ここから追い上げていけば相手にプレッシャーを与えることができますし、相手は点数を守る為に受け身になります。水谷・伊藤ペアは追い上げた勢いがつくので流れをつかむことができる。そんなことを考えていました。

しかし実際は一本のミスも許されない状況で、相手もリスクを冒してギリギリを攻めてきます。

そんな中、一瞬の隙を見つけて決めていく水谷選手にこの状況でも諦めてない気持の強さと、この五輪に賭けるものを感じました。

ジュースまで追い付いても常に相手がマッチポイント、水谷・伊藤ペアがマッチポイントを取っても返され一進一退の攻防が続きます。

良く心折れないなと思いましたし、最後はメンタル勝負なのかなと思いました。

最後日本のマッチポイントで決めたのは伊藤選手のロングサーブでした。基本的にロングサーブって相手に打ち返されるリスクもあるのでこのような競り合いの場面では出せないんですよね。

そこであえてロングサーブを出す伊藤選手の「勇気」が勝敗を分けたと思います。

負けたドイツの選手もとても悔しそうでしたが、爽やかに挨拶をして相手を讃えるフランチスカ選手の姿はヨーロッパの紳士っぽいなと思い、なんかかっこいいなと思いました。笑

このドイツの2人もまた勝者だなと思いましたし、きっとドイツのペアも日本のペアが金メダルを取れたことで報われたと思います。

この苦しい試合を乗り切った勝利で水谷・伊藤ペアは完全に勢いに乗ったと思います。最終ゲームは本当にゾーンに入ったかのような集中力とプレーでした。

この勢いなら金メダルを取ってくれるのではないかと観ていて思いました。

準決勝の台湾ペアにも順調に勝ちましたが、この2人も卓球をしている人なら知っていると思いますがめちゃくちゃ強いんですよね。

今の世界ランクは覚えてませんが二人とも世界ランク一桁の実力者です。混合ダブルスなら世界ランク1位ですね。

もっと競り合ってもおかしくなかったと思いますが順調に勝てたということは、ドイツ戦の勢いそのままなのかなと思いました。

そして決勝の中国。間違いなく最強のラスボスですね。

ドイツ戦で勢いがついたことが中国に勝てたポイントの一つですが、もう一つのポイントとして2セット目を挙げたいと思います。

1、2セット目は日本はペースを掴めずに落としてしまいましたが、僕的には2セット目にポイントがあったと思います。

それは大量リードされたところから8-5に追いついた時に中国に「タイムアウト」を使わせたことです。

タイムアウトは1試合に一回だけ使う権利が有り、1分間ベンチで休憩したりコーチと作戦を話し合ったりできる、流れが悪い時にその流れを変える為や、相手の流れになってきた時に相手に流れを掴ませないように使うことができる権利です。

多分このセットは中国はタイムアウトを使わなくても取れていたと思います。それなのにこのリードしている状況で早くも使ったということは、中国に「競り合いになると危ない」と精神的にプレッシャーをかけれていたからだと思います。

日本はタイムアウトを残したままその次のセットから3ゲームを競り合いながらも連取します。

たらればの話にはなりますが、もしこの競り合った3ゲームの間に中国がタイムアウトを残していて落としていたら勝てなかったかもしれません。

大量リードされ落とす可能性が高いゲームでも、やるべきことをきちんとやり一本でも多く取ろうとすることで、たとえそのゲームを取れなかったとしても結果として勝利に繋がるものなのかなと感じました。

3ゲーム目からは徐々に伊藤選手が相手のボールに合ってきて、伊藤選手らしさが出てきました。そして相手は少し大事にプレーするようになってしまいそこから日本が攻めるチャンスを作ることができました。

しかし、後1ゲームで勝てるものの絶対に中国はこのままでは終わらないと思いました。

そのままいける相手なら日本はそもそもこんなに中国に苦しめられてないでしょう。

案の定、6セット目は取られ勝敗は7ゲーム目に委ねられます。この辺は流石だなと。

そして7ゲーム目。前半はもうゾーンに入ったとしか言いようがないのかなと。

8-0でリードしましたが中国選手は絶対にここから追い上げてくると思いましたし、案の定追い上げてきます。準々決勝のドイツ戦と逆の立場ですね。

10-6のマッチポイントで勝負を決めたのはまたしても伊藤選手のロングサーブでした。

金メダルを決めたのは伊藤選手の「勇気」、そして水谷選手の「諦めない気持ち」だったと思います。

特に水谷選手に関しては長年中国に勝てずに悔しい思いをしてきての今回の金メダルでした。

「今までの全てのリベンジができました」とコメントしていました。

何度負けても、失敗しても成功するまで続けてしまえば、それは失敗でも負けでも無く必要な経験だと思うことができるのだなと水谷選手を見て感じました。

本当に素晴らしい勝利でした。本当におめでとうございます。

まだまだ試合は続きますが他の種目でもきっとメダルを取ってくれると思います。卓球だけでなく他の競技も頑張れ、日本!!!

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