進撃の巨人最終巻を読みました
大好きだった、進撃の巨人の最終巻が発売となり10年近く愛読してきた作品が完結となりました。
今回、完結したこともあって今までの僕の進撃の巨人について思っていたこと、感じていたことも含めて感想と僕なりの考察を書きたいと思いました。
考察に関してはあくまで僕主観での考察を書こうと思っているので、あまり考察のサイト等は参考にせずに書こうと思います。
その為、読む人によっては「そんなことは分り切ってる」と思うことや、逆に「全然違う」と思うところはあると思うのでその辺はご容赦下さい。
※今回の記事は最終巻のネタバレも含みます。
進撃の巨人の魅力はその世界の「謎」であったり、その「謎」が物語が進むにつれてテンポよく明らかになっていき、そこで感じるスリルやドキドキ感。
そして普通では絶対に勝てない相手にでも立ち向かって勝っていかなければいけないとう「絶望感」は進撃の巨人ならではだったと思います。
またリヴァイやミカサといった人気の魅力的キャラクターも多く登場します。僕のお気に入りはミカサでミカサの為にこの作品を読んでいたと言っても過言ではありません(笑)
マフラー巻いてあげたいですね(笑)
進撃の巨人を読み始めたのは大学生の時です。最初は書店で1話のみの試し読みを読みました。
キャッチコピーは『これからの時代の王道漫画』か何かだったと思います。
1話を読んだ時の感想は「絵も下手だし、1話からお母さん食べられてテンション下がるわ!王道とかあり得無いし!」と思いました。
しかしストーリー自体は面白いのかなとも感じ、先が気にはなりました。しかしその時点では特別に刺さることはなくコミックを買うこともありませんでした。
その後、少し人気が出てきて僕の周りでも進撃の巨人が面白いらしいとちらほら話題になりました。
その頃、偶然コンビニで1巻が立ち読みできたので立ち読みしましたが、そこで誰もが衝撃を受ける1巻のラストですよね。
「なんで?主人公やろ?この先どうなるの?主人公交代か?」
今思えば作者の思惑通りの反応ですよね(笑)2巻迄立ち読みできたので、思わずしてしまいました。そこでまたしても先が気になる衝撃のラストが…
3巻は包装されていた為、立ち読みできなかったのですぐに購入して読みました。3巻を読んでも、先が気になる…この時点で既に進撃の巨人にハマっていたと思います。
そこから巨人の正体や、この世界の謎が明らかになりマーレ編へと移り完結迄10年近くかかりました。
そしてこの10年で僕が感じたことは進撃の巨人のテーマは「自由」であり、このストーリーはエレンが「自由」になる迄のストーリーだったのだと思います。
そんなことは分り切っていると突っ込みが飛んできそうですが、僕の書きたいことを書いていきたいと思います(笑)
進撃の巨人ではやたらと「自由」というフレーズが登場しますし、調査兵団のエンブレムも自由の翼が象徴だったりします。
僕の主観ですがその漫画のテーマって、その漫画によく出てくるフレーズにそのヒントが隠されているのかなと思います。
少し話が逸れましたがエレンは子供の頃から様々なことから自由を奪われ続けますよね。強盗から自由を奪われ、巨人から自由を奪われ、島の外の人間から自由を奪われます。
そしてエレンは自由を求めて戦っていき、最終的に世界を滅ぼすことで仲間を守る選択をします。
そして最終的に仲間に倒されることを望み、仲間に倒されることで仲間を守ることに成功します。
ハッピーエンドとはいかなかったけど進撃の巨人の最終回の展開はこれしか無いのかなとも思いましたし良い終り方だったと思いました。
めでたし、めでたしと思いました。
しかし僕には最終回を読み終えてもどうしても分からないことがありました。
それは始祖ユミルがミカサを待っていた理由です。
ここからは僕の考察に入ります。
ユミルは2000年間自分の意思を持たずに王家の意思に従うだけの存在でした。
しかしユミルもきっと2000年間従っているだけではなく「自由」になりたかったんですよね。
そしてユミルは「自由」になる為にエレンの島以外の世界を滅ぼすという選択に同意します。
きっとユミルが2000年間王家に従い続けたのは自分の夫の王への想いやその子孫を守るためでしょう。巨人の力を継承させ続けることで島の外から島を守っていたんですよね。
しかしそれだけでは、同じことを繰り返すだけで「自由」にはなれなかったんですよね。
だからこそエレンもヒストリアに巨人を継承させずに島の外の世界を滅ぼして自由になろうとします。
しかし「世界を滅ぼす」きっとそれだけでは、エレンもユミルも「自由」にはなれなかったんだと思います。
だってこの選択って自己犠牲ですよね。自分は殺戮者になって自分は死ぬけど、仲間たちは助かるって。それって「自由」とは言えないですよね。
僕にはこのエレンの選択は、NARUTOのイタチの選択に近いものを感じました。イタチは自分の里と弟を守る為に、自分の一族を皆殺しにして自分は弟に殺される選択をしました。
守りたかったものは違えどその想いは同じ気がしました。しかしイタチもそれでは失敗してしまいました。
クライマックスではエレンを殺すしかないというところまで追い込まれます。
僕はミカサファンなのでこの時のミカサの表情が可哀そうで辛かったです。
最後エレンを倒すのはミカサの手に委ねられます。その時にミカサは頭痛を感じてしまい回想に入ります。
これはエレンが見せた別の記憶か、道を介してエレンのミカサへの語りかけだったんですかね。
そこでエレンは「俺のことは忘れて幸せになってくれ」と語りかけます。後から分りますがエレンはミカサには忘れてほしくないけど、ミカサを想ってエレンの優しさからの発言だったのでしょう。
しかしミカサにはそれは「ごめんできない」なんですよね。
この時のミカサかっこよぎます。
エレンは仲間に殺されることを望んでいました。ミカサもエレンを殺すことをずっと躊躇っていましたが、エレンを想うからこその選択だったでしょう。
そしてミカサはエレンに止めを刺します。
ユミルがミカサを待っていた理由、それはエレンが本当に自由になれる場所はミカサだったからなのだと思います。
大切な人達を守る為に世界を滅ぼす、それだけではエレンもユミルも自由にはなれませんでした。
たとえエレンが世界を滅ぼすとしても、それでもミカサはエレンを好きでい続けてくれる。それがエレンにとっての本当の「自由」であり、ユミルもエレンが自由になれたことで、そしてミカサにそれだけの「想い」があることを知り2000年の呪縛から解放されたのかなと思いました。
上手く考察できたのかは分りませんが、僕はこのように考えました。
クライマックスでのこの活躍、ミカサ主人公でいいんじゃね?(笑)というくらいの活躍でしたね。
何度も言いますが、僕はミカサファンなのでこの活躍は嬉しいのですが、最後のこのシーンがとても辛かったです。
なんやかんやエレンには生きてもらって、ミカサとハッピーエンドを迎えてもらいたかったのですが、途中にも書きましたが進撃の巨人の最終回はこの終わり方しかないのかなと思います!素晴しい作品でした!
最終回ではエレンも「自由」になってミカサにマフラーを巻きに来てくれたんですかね。
作中や最終回の台詞にもありましたが、「勝てば生きる、負ければ死ぬ。戦わなければ勝てない。戦え、戦え。」や「残酷で美しい世界」というのはこの進撃の巨人の世界観を表現したセリフでしたが、これは現代社会にも言えることであり作者から読者へのメッセージなのかなと思ったりもしました。
沢山のワクワク、ドキドキ感、楽しみ、感動、そして女の子と喋るネタ(笑)をくれた進撃の巨人には感謝しかありません!進撃の巨人が楽しめる時代に生まれてこれて良かったです!
本日の記事は以上となります。長文になりましたが、最後まで読んでいただいてありがとうございました!