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Amazonの会計レスなテクノロジーを導入したスタバ「Starbucks Pickup with Amazon Go」
目的
外食チェーンによる最新テクノロジーの店舗体験リサーチ
訪問日
2022/4/10 Starbucks Pickup with Amazon Go, 59th - Park & Lex at 12:40PM
概要
2021年11月にスタバとAmazonがマンハッタンにオープンした新型店舗(世界でこの1店舗のみ)。基本的にはスタバで、コーヒーなどはアプリでの注文のみ。Amazon Go のゲートを潜った後に客席があり、スタバのペーストリーやスナック、Amazon Fresh のサラダなどを会計なしでそのまま食べることができる。
2019年に Starbucks Pickup というアプリ注文のみのピックアップ店舗をオープンしているが、今回はそれの進化版のような感じ。ピックアップだけじゃなくて、店内に入った後に客席があってゆっくりとできて、かつ追加注文(というか棚から取るだけ)が簡単にできるのも面白い。
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感想
さすがスタバ、という感じで最終的な顧客体験の仕上がりが良い。純粋に店舗のエンドポイント(現場)のエクセキューション力があるからだと思うけど、Amazon Go/Fresh の店舗よりも全然クオリティが高い。すごいぞスタバ!
デジタルファーストな店でもどうやって店舗にわざわざくる価値をつけるのか?というもののスタバなりの現時点の回答な気がする。アプリピックアップのみの Starbucks Pickup はドリンクの受け渡し場所であくまでもスピードに特化した印象だったので。
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リサーチ
商品
通常のスタバの商品+Amazon Go/Freshのパッケージ商品。店内の商品は全て会計なしで手に取るだけで入店時に登録されたカードにチャージされる仕組み(Amazon Go と一緒)。ホットミールとかはウォーム棚に保管されていてあったかい。ベーグルとかを温めたいときは言ったらやってるくれるのかな?
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人(ピープル)
スタバの精鋭を集めた感じ。アメリカのスタバスタッフのレベルの中ではかなり高い。来店した人は大体「???」みたいな感じなので提供台にいるスタッフの人がかなり丁寧にちゃんと説明していた。こういうフラッグシップとか検証店舗をつくって、ちゃんとここで働ける人は精鋭ですよって社内で明示するのは働く人のモチベーション的にも重要だなぁ。
「アプリから注文しないと頼めないの?」って聞いてみたら、「いや最悪なかったら普通に注文受けるから大丈夫だよ」と言われた。こういう店頭で融通のきく感じもいい。テクノロジーで先に行って人を置いてく感じと置いてかない感じのバランスが上手だな、スタバは。
空間(業態)
ゲートの位置とか、注文後のデジタルサイネージの位置、カウンターの位置などが絶妙にいい感じ。使う人やスタッフの動線をよく考えて設置されていて上手。
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あんまり混んでなくて居心地が良い。パソコンで作業していいですよー、的な空気が出てるのでありがたい。パソコンで仕事してる人が7割くらい。ただ、席数は対して多くないので平日とかはめっちゃ混んでるのかな?それとも場所的にはそこまででもないのか・・
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ゲートの中と外の両方にドリンクの提供台があって、混雑時は数が多くなるのかブリーチャーシートみたいに段になっているのが視認性と作業性が両立されていていい感じ。。
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ゲートがあることである意味会員制のラウンジみたいな空気感も出ていて、それがスタバ価格でできるならすごいいいけど、これを儲かる感じにできるのかはまだ見えてこない。まずはドリンク以外の商品を買いやすくすることで客単価があがるとかなのかな。ただ、2021年のスタバの売上の75%はドリンクだから、この部分の効率が変わらないと生産性という意味では大きくないような気もするけど・・・まぁ、すぐすぐに売上にどう、みたいな話でもないのかな。
デジタル
スタバとAmazonのテクノロジー自体が融合されているわけではなく、実は Amazon Go の Just Walk Out テクノロジーがスタバで使用されているだけ。それぞれのテクノロジーは独立している。
Amazon GO では購入後にゲート外にカフェ席みたいなものも作っているので、それの変形版(スタバの場合はゲート内に席がある)で、滞在時間が伸びることで追加購入などになるのか、みたいなこともありそう。ただ、実際にこのスタバで追加購入してる人あまりいなかったような・・
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おまけ
クッキー1枚のカロリーが490kcal でビビった 。
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