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ものぐさ太郎演劇日記〜singing dog「9人の佐藤」前篇
前回、2024年6月の「ボイドタイム」のときに作・演出の岡本麻里さんから「次は来年1月、座・高円寺でやるんですけど、どうでしょう?」と涙が出るほどありがたいお誘いをいただいて、でもちょうど撮影のお仕事がその頃に入りそう(ピンポイントで!)で、いろいろ各所にご相談せせていただいて、秋口になってやっと何とか見込みがついたので参加させてもらうことになりました。
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それが、カンテン「The Foundations」finalセレクトCのsinging dog「9人の佐藤」でした。「ボイドタイム」という短編は、singing dogにとってある意味非常に重要な作品だと思っていて、それまでの作風がゴリゴリにリアルな佇まいだったのが、いくつかのレイヤーを重ねたりずらしたりしつつシームレスに描くという、舞台だからこそ出来る手法を使っていると思うのですけれどーーその「ボイドタイム」の次に何をどう描くのか、それが出演者としても興味津々でした。
さて、12月の主宰公演を控えていた吉田テツタさんをのぞいた8人の出演者が決まり、稽古が始まりました。記念すべき最初の稽古は、なんとみんなで楽しく「人生ゲームをやる」というものでした。そのときにカンテンの取材でおいでになっていた日野あかりさんによるインタビューがこちらです。
稽古については何が大変かいうと、座・高円寺の舞台の広さを体感することでしょうか?奥行きも間口も、普通の稽古場でそのままとることが難しく
「実際はカミシモともにここからまだ一間くらい(以上?)あります(奥行きはもっと!)」
という状態で、しかも舞台全体を広く使いたいという麻里さんの要望もあって、「劇場入りしてから」案件になってしまう部分も正直多々ありました。
テツタさんの参加決定が年を持ち越すどころか不参加になって、「9人の佐藤」が「8人の佐藤」になるのでは?(それとも結局出てこないイマジナリー佐藤がひとりいる?)という心配もありましたが、さいわい年末にテツタさんの参加が決定、ようやく9人の佐藤が揃いました。そこからは怒濤の稽古が始まって、正直細かい部分はよく覚えていません^^;固定稽古場となった場所は初めて使ったところですし、座・高円寺の稽古場を使わせてもらったこともいい体験でした。
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そして年を明けてから体感でほぼ数日で、本番を迎えることになりました。
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(後篇に続きます)