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ものぐさ太郎映画日記「白蛇伝」

ついに迎えた2025年。個人的には6回目の干支の年、つまり還暦になります。いや何とも怖しい……。

という極私的感想はさておき、巳年の今年最初に見た映画は東映の総天然色長編漫画映画「白蛇伝」です。最近YouTubeでは映画を無料配信していて、いわゆる昔でいうビデオスルーの作品ばかりかと思いきや、意外と

「え、これを無料で!?」

という名作大作もあって(期間限定とかだけど)非常に助かるところであります。

さて本編の前に予告編もあって、その予告編というのがいきなり東映の当時の社長自ら宣伝するという驚きの展開(これ、映画館で上映前に流したんですかね?)。

中国の四代民間伝説のひとつ(他は梁祝、孟姜女、牛郎織女)を元にしたアニメーションで、その滑らか過ぎる動きに痺れました。子供向けなので主人公カップルの閨房シーンはさらっと描いていて、その分サブキャラの動物たちのコミカルなシーンがたっぷりで楽しいです。

そして登場人(動)物すべてを森繁久彌と宮城まり子が担当していて、これも凄いですねえ。この形はのちのテレビアニメ「まんが日本昔ばなし」にも継承されているように思いますが、「白蛇伝」以降でこのような作品は作られたんですかねえ。

そして、魚の精小青が最後に助けを求める大ナマズ、「ナマズって淡水魚だよなあ」と野暮な呟きをしつつ、あの波の動きのスペクタクルな感じと相まってラストにふさわしい迫力あるシーンでした。あっさり敵役から味方になるあの坊さんのキャラも面白いですね。

さて、冒頭のスタッフクレジットを見ていて、かろうじて知っているお名前が「大塚康生」さん。こんなインタビュー記事もあるようです。

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