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読んだはしからすぐ忘れるから!15冊目「魔性の女挿絵集」16冊目「ちいさなおおきなき」17冊目「横浜駅SF」

大正から昭和初期のエログロナンセンスな時代に、谷崎潤一郎や江戸川乱歩などの小説に添えられた魔性の女たちのイラスト。先日読んだ「脳内異界美術誌」にも出てきた橘小夢も取り上げております。竹中労のお父さん竹中英太郎も。なんだかひっそりつながっている感じが個人的に好きです。意図せずこうなっているところがよいですね。その他、水島爾保布、河野通勢、名越國三郎、山六郎、月岡夕美、内藤良治の名前は初めて知りました。そして

高畠華宵はやはり良い!

ですねえ。

今年は絵本を積極的に読んで行こうという気持ちになっておりまして、先日見たアニメーションの監督山村浩二さんと夢枕獏さんの「ちいさなおおきなき」という絵本を発見したので読みました。世界が入れ子構造になっているような感覚と山村さんの絵が素敵でございます。活字の大きさを変えたりしてるところが、さすがタイポグラフィーからそのキャリアをスタートさせた夢枕先生らしい♪

続いてSF。書店で平積みされたこの本を見た時の驚きを、読了後に思い出しています。「横浜駅SF」!確かに横浜駅ってずーっっっと工事してますよね。まあ都内の大きな駅は大抵しょっちゅう工事してる印象ありますけれども。

 改築工事を繰り返す〈横浜駅〉が、ついに自己増殖を開始。それから数百年ーーJR北日本・JR福岡2社が独自技術で防衛戦を続けるものの、日本は本州の99%が横浜駅化した。
 脳に埋め込まれたSuikaで人間が管理されるエキナカ社会。その外側で暮らす非Suika住民のヒロトは、駅への反逆で追放された男から「18きっぷ」と、ある使命を託された。
 はたして、横浜駅には何があるのか。人類の未来を懸けた、横浜駅構内5日間400キロの旅がはじまるーー。

人類社会をほぼ壊滅させた「冬戦争」が終わって長い年月が過ぎた未来。自己増殖する駅という面白すぎるアイディアが本当に素晴らしい。外伝部分(全国版!)が続刊で出ているようなので、続けて読みたいものであります。

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