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目で見て口で言へ(演劇篇)11本目「星の果てまで7人で」
下北沢「劇」小劇場でトツゲキ倶楽部「星の果てまで7人で」チームハイパーを見てきました。
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宇宙を飛べても、ヒトはヒト。
地球から遠く離れて1600000000キロ。
国際共同SETIプロジェクトの一環として旅に出た僕たち7人は、遥かなる街宇宙を目指してさらに先へと進む……はずだった。
すべての始まりはホームシック。
そのホームシックは確実に伝染し……。
帰りたい……けど、帰れない。
私たちが、ここにいる理由。
それぞれの過去、国、夢、希望、想いを背負って
宇宙を往く者たちの、切なくもおかしい“2023年宇宙の旅”
トツゲキ倶楽部はこれで二回目です。今回も割とど真ん中のSF的設定でして、脳内で「11人いる!」とか「冷たい方程式」なんかを思い浮かべながら、シンプルな舞台(というか、ほとんど舞台装置らしいものがない!)を楽しみました。7人の搭乗員以外に誰かがいる、ということは実はそれほどキモではなくて、小さな会話(だけではないけれど)の違和感が終盤のあるところでどかんとしかしさりげなく明かされる物語上の「仕掛け」の仕掛け方も提示の仕方も大変舞台的で好ましいです。これ小説だったら割と簡単にできそうですが、映像では難しいかもと思いました(ふっとこれ「カメラをとめるな」に近いかも、と思ったり思わなかったり)。
今回二度目ましてで気付いたのは、「大変わかりやすく恋愛感情をダダ漏れさせる人物とそれにまったく気付かない相手」という関係性が、ホンを書いた人は好きなのかしら、ということです。まあ面白さは鉄板のネタではありますね。
終盤明かされる登場人物たちの本当の姿と、実際どのようにして彼らは宇宙を旅しているか、その具体的なイメージがうまく出来なかった点がほんのり残念ですが、これはワタクシ個人の能力の問題のような気もします。
トツゲキ倶楽部では勉強会という名前のワークショップもやっているようです。次回公演は秋だそうでございます。