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ものぐさ太郎観劇日記〜O企画「稽古初日×哲学対話」

下北沢のアレイホールでO企画「稽古初日×哲学対話」に参加してきました。事前に台本は渡されているものの、稽古なし(俳優同士の打ち合わせもなし)のまま展開される少人数が出てくる芝居(ホンは3種類、俳優は毎回組み合わせが変わる)「稽古初日」のあと、出演者と観客が一緒に車座になって話したり話さなかったりして同じ時間を過ごす「哲学対話」が開催されるという体験でした。

お芝居は俳優が二人出てくる「予約席」。割と穏やかに始まりながら最後にちょっとした仕掛けがありました。二人とも開演直前にちょっとだけ打ち合わせをして、台本を手にはじまりました。ちなみにこの作品の作者ソンブレロという方はいろいろ謎の人らしいです。こういう覆面作家的な存在に触れるたびに「作者と作品の関係」について思いを馳せてしまいますねえ。

その後は観客も交えて「哲学対話」。といっても絶対に話さなければならないものではありませんし、結論を出すものでもありません。8つのルールがあります。

1 はなしたくなったら、手を上げる。
2 人のいけんを、ひていしない。
3 小学3年生でも分かることばで、はなす。
4 じぶんが、かんじたことや、けいけんしたことを、はなす。
5 だまってても、きいれるだけでも、いい。
6 わからなくなっても、まとまらなくても、いい。
7 じぶんのかんがえが、かわるのを、たのしむ。
8 ちんもくを、たのしむ。

これだけ。冒頭軽く説明があってからゆるりと「謎」というテーマが掲げられましたが、沈黙の時間もまあまああって、深くなったり浅くなったり道が逸れたりまた戻ったり、ゴールを気にしないミニマラソンをしているような時間でした。ワークショップとも授業ともミーティング(ディスカッション)とも違う、ピタッと言葉でいい表せないイベントでした。

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