ものぐさ太郎映画日記「リュミエール!リュミエール!」
地元ミニシアターでドキュメンタリー映画「リュミエール!リュミエール!」を見ました。映画の父とも呼ばれるフランスの映画発明者リュミエール兄弟の残した膨大な作品のうちから110本を選んで、監督でもあるティエリー・フレモーのナレーションで繋いで行く形。2017年公開「リュミエール!」(未見!)の続編です。
リュミエール兄弟といえば世界初の実写映画「工場の出口」という映像があまりにも有名ですが、この作品には三つの異なるバージョンがあり、ナレーションによれば明らかに「演出」をしている(カメラの方を見るな、的な?)らしいという点に驚きました。そしてラスト近く、当時の技術では映写できなかった75ミリフィルム作品「水宮の落成式」と「動く歩道の光景」(何となく「え、この時代に動く歩道が?」と思いましたが、19世紀末に登場していたのですね)が非常に印象に残りました。あと、ちらりとメリエスの名前が出て来たりするのも何だか嬉しかったです。
監督が代表をつとめるリュミエール研究所のサイトでも動画を見ることが出来るようです。YouTubeにもあるとは思いますが、何しろ修復されているので映像がとても綺麗です。
さて、年も押し詰まってきました。地元ミニシアターには大晦日にも行く予定ですが、今年は会員カードを作って今回でスタンプが溜まり、一本ご招待、ということになりそうです。ささやかな幸せを噛みしめながら、大晦日劇場に向かおうと思います。