ものぐさ太郎映画日記〜「クラユカバ」「クラメルカガリ」「ファウスト」
地元のミニシアターで「クラユカバ」「クラメルカガリ」というアニメーション映画を見てきました。
HPはこちら→https://www.kurayukaba.jp
「はい、大辻探偵社」
紫煙に霞むは淡き夢、街場に煙くは妖しき噂…。
今、世間を惑わす“集団失踪”の怪奇に、探偵・荘太郎が対峙する!
目撃者なし、意図も不明。その足取りに必ず現る“不気味な轍”の正体とは…。
手がかりを求め、探偵は街の地下領域“クラガリ”へと潜り込む。
そこに驀進する黒鐵くろがねの装甲列車と、その指揮官タンネとの邂逅が、
探偵の運命を大きく揺れ動かすのであった…!!
(「クラユカバ」HPより)
「クラユカバ」は私立探偵を主人公にした、SF的冒険物語。なんせ舞台が地下世界!恐竜は出てこないけれども、鉄の脚を持つ装甲車はバンバン火を噴くし、国家機関でありながらはみ出し者ばかり集まっているように見える組織は大活躍するし、この手のお話が好きなワタクシにはもう直球ど真ん中で、おまけに最近ワタクシが一番嫌いな四文字熟語
「伏線回収」!
などハナからするつもりのないストーリー展開に、うっとり謎に浸れる至福の鑑賞体験でした。
そのスピンオフとして製作された「クラメルカガリ」も直接的な繋がりはないものの、作品が身を置く世界はほぼ同じ。こちらは日々変化する町の地図を作る少女が主人公で、土地の顔役たちの権力争いに巻き込まれる、というお話。そこに出てくる脚付き兵器たち!こちらもどこか懐かしいSFの味わいと少年少女の淡い交感が味わい深いです。
零細採掘業者がひしめく炭砿町…通称“箱庭”。
日々迷宮の如く変化するこの町で地図屋を営む少女―カガリ。
“箱庭”からの脱却を夢想する幼馴染―ユウヤ。
昨今この町で頻発する不審な“陥没事故”は、
次第にふたりの日常を侵食し始めて・・・
果たして、町の命運は、カガリはこの事態を乗り越えられるのか!?
困難の先で、少女は今日“ちょっとだけ”大人になる―
(「クラメルカガリ」HPより)
どちらの作品にも先輩弁士の坂本頼光さんが声の出演をされていて、「クラユカバ」ではずばり弁士の役どころです!このまま直接的な続編ではなく、物語の舞台である時代を共有する作品が出続けられるといいなあ、と思ったことであります。
続いて、YouTubeのワーナーブラザース公式チャンネルで「スタンリー・キューブリックFilmMakers/名監督ドキュメンタリー〈映画製作の舞台裏〉「ライフ・イン・ピクチャー」」を視聴しました。キューブリックが亡くなって2年後の2001年にベルリン国際映画祭で上映された、その生涯とキャリアを追ったドキュメンタリー映画で、ナレーションはトム・クルーズ。そういえばちゃんと追っかけて見たことないなあ(見たのは「時計じかけのオレンジ」「2001年宇宙の旅」「シャイニング」くらい)。このチャンネルには他にもハリウッドの監督たちのドキュメンタリーがあるようなので、そちらも見てみようと思っています。