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読んだはしからすぐ忘れるから!46冊目「お江戸の結婚」47冊目「まぁ映画な、岡山じゃ県!」48冊目「ラ・ボエーム」

説明台本の資料になるかと思って読んだ「お江戸の結婚」。

江戸の結婚は、どのようなものだったのでしょうか。武家や商家、農村の縁組は、どのようにすすめられたのでしょうか。見合い・婚礼道具・結婚式の模様は?女房となったその後の結婚生活は?そもそも江戸の娘たちにとって、どういう暮らしが幸せだったのでしょうか。画と文で江戸の結婚のかたちと意味を紹介。

割と挿絵多めでして、しかもすべて著者によるもの。最初は気づかなかったんですが、参考資料の絵を模写しているようです。ん、なぜそんな面倒なことを?と思いましたが、実際に原画を使うとなると経費的に難しいんでしょうかねえ。

参考文献
「江戸時代館」竹内誠(小学館)
「江戸東京学事典」(三省堂)
「江戸の旗本事典」小川恭一(講談社文庫)
「江戸物価事典」小野武雄(展望社)
「一生の典礼」江馬務(中央公論新社)
「朝日新聞の記事に見る恋愛と結婚」(朝日文庫)
「江戸奥女中物語」畑尚子(講談社現代新書)
「江戸の冠婚葬祭」中江克己(潮出版社)
「江戸の女性」陶智子(新典社)
「江戸の花嫁」森下みさ子(中公新書)
「江戸の離婚」石井良助(日経新書)
「江戸武士の日常生活」柴田純(講談社)
「江戸文化の見方」竹内誠(角川学芸出版)
「御家人の私生活」高柳金芳(雄山閣)
「御殿女中」三田村鳶魚(青蛙房)
「冠婚葬祭」宮田登(岩波新書)
「近世女性生活絵典」原田伴彦(柏書房)
「「婚活」時代」山田昌弘(ディスカヴァー携書)
「次男坊たちの江戸時代」松田敬之(吉川弘文館)
「図会「江戸おんな百姿」花咲一男(三樹書房)
「日本人の生活文化」菅原正子(吉川弘文館)
「馬琴一家の江戸暮らし」高牧實(中公新書)
「幕末下級武士の絵日記」大岡敏昭(相模書房)
「一目でわかる江戸時代」竹内誠(小学館)
「三くだり半」高木侃(平凡社ライブラリー)

続いて読んだのは世良利和「まぁ映画な、岡山じゃ県」という、岡山が舞台になっていたり、岡山でロケを敢行した映画に関するエッセイ集です。表紙のイラストや中の文章の最後に描かれた4コマ漫画はいしいひさいちさん。取り上げた映画は

「フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)」
「女の警察」
「けんかえれじい」
「瞳の中の訪問者」
「渋滞」
「悪霊島」
「新仁義なき戦い 組長の首」
「憎いあンちくしょう」
「編笠権八」
「竜馬暗殺」
「反逆の旅」
「独身アパートどくだみ荘」
「悪魔の手毬唄」
「八つ墓村」
「バッテリー」
「トラック野郎 爆走一番星」
「トラック野郎 天下御免」
「電話は夕方に鳴る」
「いいかげん馬鹿」
「黒の超特急」
「白い巨塔」
「ハンザキ大明神 ゴロスケの唄」
「わが闘争」
「暁の合唱」
「異国物語 ヒマラヤの魔王(全三部)」
「男はつらいよ 寅次郎恋歌」
「男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎」
「拝啓天皇陛下様」
「続・拝啓天皇陛下様」
「馬鹿まるだし」

以上で、配信などですぐ見ることも出来るようですが、「わが闘争」「暁の合唱」などはまだ細々とやっているレンタルショップにあるかどうか、探してみたいと思います。そしてこの本、シリーズ化されていて、どうもパート3まであるようです!……改めて、日本映画って本当にたくさん作られて来たのだなあ、としみじみ思ったものでした。タイトルの前に「シネマ珍風土記」とあるように、これ47都道府県でやるのも面白いのではないですかねえ。いや、すごい大変だと思いますけれども。

参考文献
「岡山の映画」松田完一(岡山文庫)
「決定版ルポライター事始」竹中労(ちくま文庫)
「ゲバゲバ70年!大橋巨泉自伝」大橋巨泉(講談社)
「けんかえれじい」鈴木隆(TBS出版会)
「石坂洋次郎集」(筑摩書房)
「女優志穂美悦子」山根貞男(芳賀書店)
「清順映画」(和泉出版)
「瀬戸内シネマ散歩」鷹取洋二(吉備人出版)
「日活アクションの華麗な世界」渡辺武信(未来社)
「日本映画と戦後の神話」四方田犬彦(岩波書店)
「ハンザキ大明神」棟田博(スポーツニッポン新聞社)
「棟田博兵隊小説文庫」(光人社)
「わが闘争」堤玲子(三一書房)
「私は、ヒモです」藤原審爾(徳間文庫)

今年4月の無声映画鑑賞会の豆プロの原稿を書くために読み始めた(そして当然のように原稿の締め切りには間に合わなかった^^;)「ラ・ボエーム」。これを読むと映画化するに際してどのように変えたのかがよくわかります。

安下宿に暮らす音楽家ショナールは、家賃滞納で追い出される寸前。金策の途上で出会った詩人ロドルフ、哲学者コリーヌ、突然現れた画家マルセルと意気投合し……。気の多い女ミミ、金持ちの愛人ミュゼットらも加わり展開される、自由奔放で甘美な物語。奔放初、23の連作小説の全訳!

ボヘームとはつまり「ボヘミヤン」でありまして、若き芸術家たちの恋模様が存分に描かれています。映画よりもっと喜劇色(皮肉っぽい)が強いんですが、フランシーヌのマフ」のような繊細な悲恋物語もあります。基本的に人間の恋愛話にまったく興味をそそられないワタクシですが、ここまで曝け出されるとやっぱり面白いですよね。著者ミュルジェールの実人生も含めて興味津々であります。そしてこの小説を元にした映画や舞台をもっと見たくなりました。

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