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【Drunk〜細かすぎて伝わりにくい大塚邦夫】
singing dog第4回公演「Drunk - ドランク -」無事に終幕いたしました。現在、映像配信のチケット予約受付中です。配信スタートは7月10日から。視聴期間は8月10日までの1カ月間です。舞台観に行きたかったけど行けなかった方、気がついたら公演期間が終わっていたという方、新宿は遠いよ(ToT)という方、ぜひ配信でご覧ください。舞台は観たけど、も一回観たいという方もぜひ!
(なるべくネタバレにならないように気をつけますが、「Drunk-ドランク-」というお芝居は、ネタバレしたくらいで面白さが減るような作品ではないので、そこまで神経を使っていないことをあらかじめお断りしておきます)
ワタクシが演じた大塚邦夫さんは、ふたりの子供のいるサラリーマンです。度重なる仕事の付き合い(接待)をきっかけにアルコール依存症になりました。奥さんの麻衣さんには過去子供を連れて出て行かれたこともありました。そして断酒に挑戦しましたが、スリップして今は内心の葛藤を全身で表現しながらBAR「パーフェクトデイ」に通っています。好きなお酒は日本酒です。BARにいないときはワンカップを呑んでいます。
ここでは、大塚さんを演じるにあたっての役者・山城秀之のささやかなプラン(=小細工と小芝居)を綴って行きたいと思います。
最後の葬儀直後のシーン以外でいつも薄っぺらい鞄を肩から提げている大塚さん。実は、お酒が入っているときとそうでないときでは、鞄のベルトの長さが違います。酔っ払っているときは思い切り短く、ほぼシラフのときは長めで後ろに鞄を回せるくらいの長さです。カーテンコールのときも鞄を提げていますが、ベルトの長さは……ぜひ配信でご確認ください。
鞄の中身は、ワンカップだったり台本だったり。
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袖で待機しているとき、たまに(でもないか、よく)パラパラめくってセリフの確認をしていました。前半、呑まない決意の表れとしてワンカップをお店のカウンターに置きますが、あれはちゃんと本物が入っている(未開封の)ワンカップ大関です。終演後楽屋の冷蔵庫でちゃんと冷やしています(もう終わったので、自宅に持って帰って、ゆっくり呑むつもりです)。もうひとつ、菊水の缶が出てきますが、こちらは空っぽで(稽古期間中にウチで呑みました)、中に詰め物をしてあります。
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ワタクシはお酒をあまり呑みません。コロナ禍で今まで以上に呑む機会が減って、ますますお酒に弱くなりました(このあたりは依存症になる前の大塚さんと似ています)。なので、酔っ払いの大塚さんになるにあたって、今までの数少ない「かなり酔っ払ったときの記憶」を総動員してふらふらゆらゆらしていました。酔歩、というのは体幹がぐにゃぐにゃになっている状態なのかしらん、とやりながら思い至り、これは大発見かも?オレ体幹を自在にぐにゃぐにゃに出来るのかも!嬉しくなりましたが(ひとりだったらエウレカ!と叫んでいたに違いありません)、もともと運動もろくにしない人間ですから、ちゃんとした体幹など持ち合わせていないのが逆によかっただけではないか、と思います。怪我の功名、というやつですね。
大塚さんの話は、もうちょっと続きます。
singing dog第4回公演「Drunk - ドランク -」映像配信
ご予約はこちらからどうぞ。
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