ものぐさ太郎映画日記「紅いコーリャン」
映画館で見た今年最後の映画は張芸謀「紅いコーリャン」です。確かレンタルビデオで見たのが最初だと思います。真っ赤な太陽(と空)をバックに高粱畑に仁王立ちする男のラストシーンを強烈に覚えています。
語り手の祖父母を主人公にした(語り口も含めて)神話的な物語でゆったりと進むのですが、中盤から出てくる歴史的(現代史的)出来事からギアがグンとあがって一気にラストへ。(原作の冒頭は映画の後半で描いているシーンから始まります)
(しかしあのほとんど何をいっているか聞き取れない、でも時々妙に明瞭な日本語は気持ち悪くていいですね)
主演は本作がデビューの鞏俐。いやー、世代的にど真ん中の山口百恵さんを連想しつつ見入ってしまいましたよ。そして、この映画の日本公開は1989年1月27日。つまり平成元年なんですねえ。なんだか感慨深いなあ(特に意味はないんですけど)。