目で見て口で言へ「死んだと思う」
今年一本目の舞台鑑賞は中野坂上デーモンズ十周年記念公演「死んだと思う」でした。
あらすじ
「つんつるてんてこぺん」というコンビを10年続けてきた福子と晴美は、晴美の彼氏・椿丸から結婚を理由に手切れ金10万で解散してくれと土下座される。100年続く和菓子屋を継ぐか「つんつるてんてこぺん」を続けるかに揺れる晴美。そんな中、福子の兄・善次郎が10年ぶりに妹の元へと現れた。(注:あらすじは全く変わることもあります)
チラシにあったあらすじはほぼ変わっていなかったのですけれど、最初は売れないお笑い芸人の話かと思いきや、中盤から「父親の違う兄妹の確執」みたいな趣きに(最初の構想がそうだったのかどうかは不明)。合間になんともサイコな話もぶち込まれていて、「中野坂上デーモンズの憂鬱」のころから何度か見ているなかで一番好きなタイプの話でしたねえ。いや過去形になってますけど。いつ劇団名から「の憂鬱」を取ったのかしら。と思って劇団のサイト見たら割と最近ではないですか。そしてワタクシが最初に見たのは2017年の「閃光っ」だということも思い出しました。加えて前回見た「ヲワル」のときにすでに「の憂鬱」取ってましたね(気付いてなかった^^;)。高速でノッキングしながらのセリフをぶつけ合うようなお芝居、という最初に見た時に感じたイメージは、基本的に変わっていないように思います。それが今回は、女性陣と男性陣のスピード(テンポ?)が絶妙に噛み合ったり噛み合わなかったりしていて、そうしたら何故だか妙にわかりやすくなったような……。劇団にとってそれがいいことか悪いことかわかりません。でもワタクシには面白かった。特に松森モヘーさん!上手い!なんだあの上手さ!という感じでした。