46. なぜ私は、倫理法人会へ帰ってきたのか?
ご無沙汰しております。3年振りの更新です。ひとまず私の今日までの経緯をまとめてみました。
退会
ちょうど一年前に東広島市倫理法人会を退会。今年9月、広島市倫理法人会へ再入会させていただきました。
倫理法人会の会員普及のため、2020年8月から一年間で45本のブログを書くほどの倫キチだった私が、相当の熱意を持って拝命した事務長をたった4か月で辞任するには、当時の会長・専任幹事との間によほどの確執があったと推察ください。
2022年12月末に事務長を辞任、翌年9月まで籍は置いていたものの約1年8か月の間、モーニングセミナー(以下MS)にも一切参加していませんでした。もちろん退会することには随分悩みました。会友の方々との繋がりが無くなるということは「万象我師」にある「人を師とする」ことができなくなります。代わりにその次の「経を師とする」ため、稲盛和夫氏や松下幸之助氏など偉業を成し遂げた経営者の書籍を読み漁ることにしました。
退会と同時に以下のものが手に入りました。
早起きしなくてよくなった
会費一万円が浮いた
幹事として倫理に割いていた時間を仕事に充てられた
会員でなくなっても変わらず接してくれる人は誰かわかった
こうしてMSに行かなくなった2023年。事業も順調に進み、体調も良く、私は退会後の心配も忘れ「倫理法人会を辞めてよかった。倫理が無くても幸せに生きていける」と思うようになっていました。(言い聞かせていた?)
艱難辛苦
ところが2024年節分を越えたあたりから、会社を取り巻く環境に変化が訪れ始めました。お金や人事、風評など毎月のように問題が起こるようになったのです。一難去ってまた一難どころか、一難が解決しないうちに次の一難がやってくる。それも半年以上にわたり。この2年が順風満帆だっただけにダメージも大きく「どうしてこんなことに・・」とため息の日々。気が付くといつもイライラして人の悪口を言ったり、社内でも不機嫌な態度をとったり。もう全部捨てて楽になりたいと鬱になりかけた時もありました。
人がどんどん離れていく。経営者として、リーダーとして、人として。私はすっかり自信を無くしていました。
「倫理は軟膏だ」ふと会友の言葉を思い出しました。倫理を学んだからとて、すぐに効果は出ない。軟膏のようにゆっくりじんわりと効いてくるのだと。ならば逆もしかり。倫理を離れた一年間(2023年)はまだ軟膏の効果があったが、2024年になり遂にその効果も無くなってきたのかと。。
心は筋肉だと聞いたことがあります。日々鍛え続けなければ、たるみ緩んでしまう。2年間倫理で鍛えた私の筋肉はすっかり衰えてしまったのでしょう。だからイライラが増え、悪口が増え、道端に落ちているゴミさえ拾おうとしなくなってしまった。
森信三先生の言葉にも出会いました。「足元の紙屑ひとつ拾えぬ程度の人間に何ができよう。人の風上に立つなどおこがましい」全くそうだ。今の私にはひどく胸に刺さりました。
身近な社員からもこう言われました。「2年前の社長は、神か仏かというような綺麗事ばかり言ってましたが本当にそれをやってのけてました。今は毒を吐くことが多いですね」
なんてこと。会社を引っ張っていくリーダーとしては失格です。苦難は福門だなどと思えずに、いつの間にそんな自分になってしまったのか。。
人を砥石に自分を磨け
そんなおり、このブログの4年前の過去記事に「スキ」がついたと次々と通知がきました。会ったこともない会友の皆さんから、毎月のように何人も。今思えばこれも倫理体験。それが以下の記事です。
導かれるように、久しぶりに読み返しました。MSは学校、心を磨く学校だ。そんなことが書いてありました。すっかり忘れてましたが(笑)
倫理で学ぶことは目新しいものではないと思います。ずっと昔、道徳の授業で聞いたことです。親や先生、上司などから教わった、人として正しく生きる道。そんなことを思い出させてくれる場所だと思います。心は筋肉です。いつも鍛えていなければならない。そのためには定期的にその場所に行き、思い返して心を鍛え続けなればならない。そう、倫理法人会は心のチョコザップなのでしょう。
そしてそれは、「経を師とする」つまり書籍を読むだけでは身に付かない。田中角栄氏もこう言っています。「書物などが教えてくれるのは、人生の一次方程式にすぎない。その先の二次方程式こそ、人生そのものだ。それは人に揉まれてこそ、始めて解けるようになっている」
「人を砥石に自分を磨け」とは、ずっと前に会友の方が言われていた言葉です。何とも自分勝手な物言いだと当時は笑っていましたが、今となっては倫理法人会の正しい使い方だなあと感心します。そうですね。やはり人とこすれあうことこそが心の筋肉を鍛えてくれるのだと思います。それがリーダーとして必要なこと。人と関わることを面倒がってはいけないのだと。
もちろん一度辞めた会に戻ることにはためらいがありましたので、D友会やR-タリークラブなど他の経営者団体にもオブザーバー参加してみました。でも何か、しっくりこない。どこで学ぶか、ではなく誰と学ぶか。他の団体に参加したことでよく見えました。倫理法人会の皆さんは、子供っぽくてネジが2,3本抜けている人が多いけど、みんな素直で真面目で優しい(一部例外ありww)
私にはココが一番合っているのだなあと。恥ずかしながら、再びこの学校の門を叩こう。人を砥石に自分を磨くことで心の筋肉を鍛え、倫理経営を実践していこう。そして私も社員も幸せになろう。今年8月、そう決めました。
これが、私が倫理法人会に帰ってきた理由です。
長文を読んでいただき、誠にありがとうございました。
ということで会友の皆さま、ひとつよしなによろしくお願いいたします。
追伸
選んだ先がなぜ古巣の東広島市でも広島西でもなく、広島市倫理法人会なのかは、またの機会に書くかもしれません(笑)