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プロコーチとの交換日記、キックオフ!

少子化や教員の長時間勤務を背景として、中学校の部活動が地域に移行されようとしている中、「子どもたちにいろいろなチャンスをあげたい!」とRINGに立ったのが、(一社)nukumoです。

RING HIROSHIMAでは、プロのゴールキーパーコーチによるオンライン指導の実証を目指します。
オンライン指導は、子どもたちとコーチとの交換日記方式です。
子どもたちは毎日、練習や試合の振り返り、できたこと、できなかったから次に改善したいことを専用フォームから送信。その毎日の記録に基づいて、コーチがフィードバックとして週1回ビデオメッセージを送ります。

プロコーチに毎週来訪してもらうのはなかなかできることではありませんが、オンライン指導であればコーチの負担もコストも抑えられ、第一線の指導を受ける機会が増やせるというわけです。

そして、今回コーチを引き受けてくれたのはなんと!カタールW杯日本代表として選出されたシュミットダニエル選手(シントトロイデン所属)や大迫敬介選手(サンフレッチェ広島所属)を指導した経歴を持つゴールキーパー専門のコーチである澤村公康さんです。

参加した子どもたちに熱く指導する澤村さん(右)

11月12日(土)、これから交換日記を始めるコーチと子どもたちは、顔合わせをかねてトレーニングが行われました。
市川SCでゴールキーパーコーチを務める兼子大次郎さんも指導をサポートしてくださいます。

練習中に声を掛ける兼子さん(中央)

プロの技術に触れられるのはもちろん、
「手の位置はどこがいいと思う?」
「それはどうして?」
「今できなかったことを次できるようにするにはどうする?」
と、なぜ、どうして、を常に問う澤村さんの指導に、子どもたちは身体も頭もフル回転。

「今日の練習はこれで終わろうか」という澤村さんに「もっとやりたいです!」と答えるほど、子どもたちは短い時間を有意義に過ごしたようでした。

技術指導だけでなく、
「自ら変わっていきたいと思えば、“変化”じゃなくて”進化”できる」
「周りの人に感謝の気持ちを持てなければ、サッカーも上手くなれない」
と、笑いを交えながらも人としての成長を促す澤村さんの言葉に、子どもたちは真剣な面持ちで聞き入っていました。

(一社)nukumoの代表 尾倉侑也さんは、学生時代の部活動で教員に圧迫されるような指導を受けて、大好きだったサッカーをやりたくなくなってしまったといいます。
「サッカーを“やらされる”指導ではなく、“やりたい”気持ちのままできるサッカーをさせてあげたい。試合で勝つことも大事だけど、僕は自由にサッカーをやりたかったので」

練習を見守る尾倉さん(右)

これから3か月間、子どもたちは毎日自分を振り返り、澤村さんは毎週フィードバックを送ります。

交換日記はオンラインで行います

この日の澤村さんとのトレーニングを胸に、3か月後、子どもたちはどのような成長を遂げるのでしょうか。
筆者も今から楽しみです。