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Lark×AI導入で“働き方”はどこまで変えられるのか? —— 経営のスピードを劇的に変える方法

皆さんこんにちは。AIエージェントサービス「.Ai」を展開しているカスタマークラウド代表の木下寛士です。

日々、多くの経営者やビジネスリーダーの方から「どんなコラボレーションツールを使えば生産性が上がるのか?」というご相談をいただきます。そこで私がいつもオススメしているのが「Lark」という統合型プラットフォームです。

すでに世界中で使われているLarkは、チャット・カレンダー・タスク管理・オンライン会議など、多彩な機能を一つのアプリで完結できるのが大きな強み。メールや他ツールを行き来していた従来の働き方を大きく変革するポテンシャルがあります。

私はコンサルティングの一貫として、LarkをAIエージェント「.Ai」と組み合わせることで、さらに業務を自動化・高度化できる環境づくりを提案しています。

今回は、私自身が企業にLarkを導入して得られた具体的なメリットや、活用事例、さらにAPI連携によるワークフロー自動化のアイデアまでをまとめて紹介します。皆さんが実践できるステップも細かく紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。




1. “統合”こそ最強の時短策

まず、Larkの最も大きなポイントは「全機能の統合」です。従来、コミュニケーションはチャットツールA、タスク管理はツールB、ビデオ会議はツールCといった具合に複数のアプリケーションを使い分けてきた方も多いと思います。しかし、連携部分で手間取ったり、データの整合性チェックを担当者が行わなければならないなど、問題点が少なくありませんでした。

Larkはチャットや音声通話、ビデオ会議、カレンダー、ファイル共有、タスク管理を一元的に扱えます。私が見てきた企業の中でも、「とにかく“ツールが多すぎる”ことに悩んでいた」と言うケースが圧倒的に多かったのですが、Lark導入後はそれらが一気に集約されて、検索や管理の効率が明確に改善しました。

  • メールの削減
    過去のメール履歴をいちいち探す手間がなくなり、チャットで必要事項を即座に共有。結果、メール対応が劇的に減り、実質的な“会話”に近い感覚でプロジェクト進行が行えるようになる。

  • アプリ間移動が激減
    社内チャットツールからカレンダーに切り替え、さらに別のタスク管理ツールを開いて…という、いわゆる“ツールの乗り換え疲れ”がなくなる。

時間短縮と情報の一元化による意思決定スピードの向上が、導入企業で確認されている顕著な結果です。


2. 「導入後、どう使えばいい?」基本から応用まで

Larkを導入するとき、もっとも重要なのが「どこから使い始めればいいのか」という導入ステップです。以下に代表的なステップを示します。

ステップ1:メッセージ機能にチームを集約

最初の一歩は、コミュニケーション手段をLarkに統一することです。メール・電話・別チャットツールなどが乱立しているケースは少なくありません。まずは部署やチーム単位で、「社内連絡はLarkで完結させる」とルール化しましょう。

  • ポイント

    • メンション機能(@宛先)をフル活用して、誰への指示なのか曖昧にならないようにする

    • 添付ファイルやリンク共有もLark内で一元化し、情報散逸を防ぐ

ステップ2:カレンダーを活用してスケジュールを一元管理

次の段階では、カレンダー機能をチーム全員で活用します。社内会議だけでなく、外部との打ち合わせやタスクデッドラインまで可視化し、「みんながいつ、どのプロジェクトに注力できるか」を把握しやすくします。

  • ポイント

    • ミーティングを作成すると、自動でビデオ会議ルームが設定される

    • カレンダーの予定からワンクリックでチャットや会議に参加できる

ステップ3:タスク管理でプロジェクト全体を見える化

プロジェクトの進捗把握に欠かせないのがタスク管理です。Lark上でタスクを作成し、担当者や期限を設定すれば、いま誰がどの段階で作業しているかがひと目で分かります。関係者がいつでも更新・確認できるため、メールでの追いかけや「進捗どう?」といった煩雑なやり取りも格段に減ります。


3. 実務での活用事例:導入で大きく変わったポイント

Larkを導入した企業からは、以下のような変化がよく報告されています。

  1. ドキュメントレビューの迅速化
    WordやExcelをメールでやり取りしていた時代は、「最新版はどれ?」「修正は誰が行った?」と混乱しがちでした。Larkの共同編集機能を使えば、複数人で同時に書き込めます。コメント機能もあるので、承認や修正指示をスピーディに行えるようになります。

  2. リモート会議のコスト削減
    Larkのビデオ会議は画面共有や録画もワンクリックで実施可能。出張が減って移動時間が節約され、会議資料もLark内で一元管理できるため、あらかじめ全員が閲覧・編集しておけば会議時間も短縮に。2025年からはAI議事録機能(有料プランのみ提供)も搭載され、さらに進化しました。

  3. タスク漏れゼロ運用
    プロジェクト別にタスクを管理できるので、「あれ、誰が担当だっけ?」をなくし、業務の抜け・漏れが激減。担当者同士の認識ギャップも減らせます。


4. Lark × AIエージェント「.Ai」でさらに業務を最適化

私たちカスタマークラウドが提案しているのは、Lark導入と並行してAIエージェント「.Ai」を活用し、データ入力やリサーチ、報告書の作成などを自動化する仕組みをつくることです。

  • 例えば、Larkで行われるチャットやファイル共有の内容を、「.Ai」で要約・分析してレポート化。マニュアルや過去の議事録をもとに、次に何をすべきかをAIが提案することも可能になります。

  • タスク情報を「.Ai」が読み取り、リマインドや進捗サマリーを自動的に生成する仕組みを組み込めば、リーダーのマネジメント負担も軽減します。

デジタル化の最大の価値は「人的リソースを本来やるべき仕事に集中させること」にあります。AIエージェントとLarkを組み合わせれば、時間のかかるルーティン業務をどんどん削減し、人材の力をより付加価値の高い仕事に振り向けられる環境が作れます。


5. API活用でワークフローを自動化:さらなる高みへ

さらに進んだ使い方として、Larkが提供するAPIを活用し、他のシステムと連携させることで、独自のワークフローを自動化できます。

たとえば、外部の顧客管理システム(CRM)や会計ソフトなどと連携し、取引情報や経理データをリアルタイムでLark上に反映させると、案件管理や請求書作成などの事務作業が大幅に効率化します。

  • 具体例

    1. 新規顧客データが登録されると、自動でLarkのタスクに「契約書作成」「社内承認申請」の2つを追加。

    2. 承認完了と同時に、API連携で経理システムに通知を飛ばし、請求書を自動発行。

    3. 進捗状況が更新されるたびに、プロジェクトチャットへ自動メッセージを投稿。

こうした自動化を実現すると、「誰が何をいつやるか」が明確化しやすく、加えて漏れが起きにくい体制を築けます。

これこそ“管理者の目線”で見ると非常に助かる仕組みです。結果として、リーダーや経営者は業務全体の把握と戦略策定に集中できるようになります。


6. 導入と運用のポイント:チームの“意識改革”がカギ

ツールを入れるだけでは何も変わりません。最も大切なのは、チーム全体で「Larkを使いこなす」意識と運用ルールの整備です。

  1. ルール設定

    • 社内連絡はLarkをメインにする

    • カレンダーには必ずスケジュール登録

    • タスクは期限を入れて担当者を明記
      これらシンプルなルールを“全員”で徹底することで、情報が分散せずに運用できます。

  2. リーダーによる促進
    新しいツールの導入時、重要なのはリーダー自らが積極的に使って見本を示すことです。トップがメールで連絡を続けているのに、メンバーだけLarkを使えと言われても浸透しません。

  3. 小さく始め、大きく広げる
    いきなり全社導入ではなく、まずは一つのチームやプロジェクトで試験導入し、成果が出たら全社へ展開する流れがスムーズです。


7. まとめ:Larkで一歩踏み出すDX

私がコンサルティングをする中で、「一番導入が簡単なのに、効果が大きいDXツール」として挙げるのがLarkです。メールや電話中心のアナログ体質から脱却するだけでも、業務スピードは大幅に向上します。さらに、Lark導入によって集約されたデータをAIエージェント「.Ai」と組み合わせれば、自動化できる領域が広がり、より高度な意思決定を支援する基盤を作ることができます。

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