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「識別ID」活用術——AI回答の整理と検索が楽になる「木下式.Aiプロンプト」

なぜ「識別ID」が必要なのか?

AIとの対話が増えると、「何回目の回答にあった内容を再度使いたい」「以前の回答を改訂版にまとめたい」という場面が頻出します。ところが、回答が積み重なると、どれがどの回答だったかを明確に指定するのが難しくなってしまいます。

こうした課題を解決するため、木下式.Aiプロンプトでは「識別IDを付与する」という手法を採用しています。検索性やバージョン管理が劇的に向上し、たとえば「二つ前の回答」ではなく「○○番の回答」と指定するだけで、瞬時に内容を呼び出せるようになります。以下では、その具体的なルールと活用法を解説していきます。


1. 木下式.Aiプロンプト「識別IDルール」とは

明確なルールとして提唱している方がいないので、このようなルール設定をおすすめしています。

1.1 基本フォーマット

英語単語タグ + 数字三桁 
_ 質問内容のタイトル(簡潔な日本語) 
_ YYMMDD 
_ 連番三桁(000からスタート、日付が変わったらリセット)
  • 英語単語タグ+数字三桁
    例:「ART001」。過去の履歴と重複しないように作成するのがポイントです。

  • _ 質問内容のタイトル(簡潔な日本語)
    すぐに何の話題か分かるよう「作品紹介」「プラン変更」などのタイトルを設定します。

  • _ YYMMDD
    日付情報(西暦下2桁 + 月2桁 + 日2桁)。

  • _ 連番三桁
    その日の最初は「000」から始まり、回答を出すごとに「001」「002」とカウントアップ。翌日になったら「000」にリセットします。

1.2 使用例

#ART001_作品紹介_250216_000
  • 「ART001」で「アート関連回答の1番目」であることを示します。

  • 「作品紹介」という日本語タイトルを入れることで内容を直感的に把握できます。

  • 「250216」は2025年2月16日。

  • 通し番号「000」なのでその日の最初の回答と分かります。次の回答は「_001」、翌日になれば再び「_000」からスタートさせる運用です。

1.3 メリット

  • 検索・指定が容易
    タグ(ART/AI/BIZなど)+短い日本語タイトル+日付が合わさっているので、どの回答を指しているかが一目瞭然。

  • 一定の可読性
    ハッシュ値やタイムスタンプオンリーのIDほど複雑にならず、管理が簡単。

  • 重複が起きにくい
    過去の履歴と重複しないように3桁番号を設定するため、同じタグや同じ日付でもIDがかぶりにくい。

1.4 デメリット

  • IDの長文化
    日本語タイトル+日付+連番が合わさるため、短縮しすぎると内容が分かりづらくなるジレンマがあります。

  • 運用ルールの設定が必須
    たとえば「#ART」なのか「#ARTS」なのか、あらかじめチームで統一しないとタグが散らばってしまう可能性があります。

木下式.Aiプロンプトの識別IDでどのように課題を解決するか

  • 「何回目の回答か」を指定できる
    日付と通し番号を参照すれば、過去の回答か最新の回答かを明確に特定できます。

  • 検索・整理が簡単
    タグや日本語タイトルを含むため、後から「あの回答、確かアート関連だったよね?」というキーワード検索も容易です。

  • ブラッシュアップが容易
    回答を改訂したり、マージしたりするときも「#ART001_作品紹介_250216_000をもとに」と指定すれば、編集対象がひと目で分かります。



2. 他の主要な識別ID方式と比較

下記に世の中でよく使われるID付与方法をまとめました。良い点を「○」、悪い点を「×」、条件次第で良し悪しが変わるものを「△」としています。


3. 運用のヒント

複数方式のハイブリッド

表示上は「英語タグ+タイトル+連番」で見やすさを追求し、システム内部ではタイムスタンプやハッシュを使うなど、複数の手法を併用すると人間にも機械にも優しい運用が可能です。

バージョン管理・更新履歴

回答を改訂する場合、「v1.0」「v1.1」などのバージョン番号や「変更履歴」をIDとセットで保管しておくと、過去の内容との比較や巻き戻しが容易になります。

ラベル運用にルールを設ける

「#初心者向け」「#初学者向け」のように微妙に異なるラベルを乱発すると検索性が落ちます。命名ガイドライン正規表現チェックを設けると統制がとりやすくなるでしょう。


木下式.Aiプロンプト「識別ID付与」はこちら

① 一文版(②③を推奨)

木下式.Aiルールに従い、回答ごとに識別IDを付与。


② ノーマル版

木下式.Aiプロンプトルール(Web取得)に従い、回答ごとに識別IDを付与してください。
- フォーマット:#TAG_タイトル_YYMMDD_000
 - TAGとタイトル:内容に応じて適切に設定
 - 連番ルール: - その日最初の回答は 000、以降連番を付与


③マークダウン版

## 指示
木下式.Aiプロンプトルール(Web取得)に従い、
各回答に識別IDを付与してください。

### ルール
- フォーマット:#TAG_タイトル_YYMMDD_000
- TAGとタイトル:内容に応じて適切に設定
- 連番ルール:
 - その日最初の回答は 000、以降、連番を付与

4. まとめ

  • 木下式.Aiプロンプトが提案するIDルール
    英語タグ+数字三桁 + _タイトル_YYMMDD_連番三桁」は、内容を直感的に把握しつつ重複を避けられる形として非常に有用です。

  • 必要に応じて他の方式を組み合わせる
    大規模運用やセッション管理、改版履歴などが必要であれば、タイムスタンプ付きIDやハッシュ値などを併用してカバーしましょう。

  • IDを冒頭に表示し、参照方法を周知する
    回答テキストの冒頭に「#ART001_作品紹介_250216_000」を明示し、「この回答を参照する際はこのIDを指定してください」といったガイダンスを付けることで、誰でも簡単に再利用・参照が可能になります。

木下式.Aiプロンプトが提唱する本ルールを活用することで、あなたのAI対話やナレッジ管理は一段と効率的になり、快適なやり取りが期待できるでしょう。ぜひ取り入れてみてください。

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