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DXで経理に革命を!Lark×AIで紙作業にサヨナラする方法

ここ数年、生成AIやDXツールの急速な発達により、経理・財務業務は今までの“手作業中心”から、“高度に自動化されたワークフロー”へと大きくシフトしています。とりわけ注目されているのが、次世代のコラボレーションプラットフォーム「Lark」と、私たちが展開している.AiのAIエージェントとの組み合わせです。

これらを上手に活用すれば、経費精算や予算管理などに伴う定型作業、各種承認フローを劇的に効率化しながら、ビジネス上の意思決定をスピードアップできます。

そこで今回は、Larkの「Base」機能を中心に、経理・財務領域で具体的にどのようなメリットがあるのかを解説していきます。さらに、AIエージェントによる自動化・業務サポートの可能性や、導入事例なども合わせて紹介します。経理の煩雑さに頭を抱えている経営者・管理部門の方は、ぜひ本記事を参考にしてください。




1. Lark Baseとは何か?経理担当が知るべき基本

Larkは、チャットやオンライン会議、カレンダー、クラウドストレージなど、多彩な機能を「ワンストップ」で提供するコラボレーションプラットフォームです。その中核機能の一つが「Base」。これは、企業向けのデータベース構築を簡単にするツールで、経理・財務をはじめとする各種管理業務の効率化に大きく貢献します。

Baseでは、フォーム設計・自動集計・承認データの一元管理といった機能をノーコードで構築できるため、“重いERPはハードルが高い”と感じている中小・ベンチャー企業でも気軽に導入できる点が特徴です。
一方で、大企業レベルでも必要十分なセキュリティと拡張性が備わっているため、規模を問わず幅広い企業での利用が進んでいます。


2. Baseがもたらす経理効率化の7大メリット

2.1 フォームビューによる申請業務の簡素化

経理担当の方なら、部門ごとにバラバラの申請書式が送られてきたり、メール添付で送られるExcelフォームを手動で集計する手間に悩んだ経験があるのではないでしょうか。
Baseの「フォームビュー」を使えば、ノーコードで申請用フォームを作成し、回答データを自動で一元集計できます。例えば、

  • 予算策定

  • 経費精算

  • 請求書の発行依頼

  • 資産購入の稟議申請

など、フォーム設計の自由度が高く、社内ルールに合わせた項目の追加も容易です。回答した社員がボタンを押すだけで、データは自動的にBaseに集約されるため、集計漏れや記入ミスのリスクも大幅に軽減します。


2.2 承認データの自動同期で二度手間を削減

Larkは「承認フロー」機能も備えており、稟議や経費精算の申請をオンラインで完結できます。さらに、Baseと承認データを自動で同期させることが可能です。
たとえば、

  1. 社員が承認フローで経費精算を申請

  2. 管理者が承認すると、その内容がBaseへ自動記録

  3. 担当者がBaseで一括確認・集計

という流れが一気通貫となります。データ修正が入った場合も自動的に更新されるため、エクセルへの転記や二重チェックといった作業がほぼ不要になります。


2.3 検索クエリで申請状況を瞬時に可視化

提出状況の確認や、どの部門がどれだけ経費を使っているかを調べるのに、わざわざ大量のリストを見比べていませんか?
Baseには「検索クエリ」という強力な機能があり、部署名・申請者名・文書番号などを条件に検索するだけで、関連データが一括表示されます。
管理者が検索条件を指定し、そのリンクをメンバーと共有しておけば、各メンバー自身で進捗状況を確認したり、提出内容の修正を行うこともできます。「自分でデータにアクセスできる」環境を整えることで、担当者への問い合わせが格段に減るはずです。


2.4 オートメーション通知でフォローアップを自動化

経理処理は、複数の担当がステップを踏んで進めるケースが多く、誰がどのタイミングで次の作業を行うのか見落としがち。Baseの「オートメーション」を使えば、条件を設定するだけで自動リマインダー通知を送ることができます。

  • 新しい経費精算申請が来たとき、自動的に担当者へ「申請受付」を通知

  • 承認が完了したら申請者へ「処理完了」を通知

といった仕組みを一度設定しておくだけで、以降の運用はほぼ“ノータッチ”で回せます。「担当者が忘れないようにSlackで個別連絡」などと比べても格段に効率的です。


2.5 高度な権限管理でセキュリティを確保

経理・財務データはきわめて機密性が高い情報を含みます。Baseでは、ビューごと・行ごと・列ごとに細かい権限設定が可能です。
例えば、

  • 「営業部のメンバーは、自分たちの部署の予算データだけを見られる」

  • 「経費精算の登録はできても、他部門のデータは閲覧できない」

といった形で、最小権限の原則を適用できます。データの閲覧や編集範囲を厳密にコントロールできるので、大企業でも安心して利用できます。


2.6 ダッシュボードで予算を“見える化”

せっかくデータベースが整っても、数字を経営判断に使える形で“見える化”できていなければ意味がありません。Baseの「ダッシュボード」機能では、棒グラフ・円グラフ・数値表示など多彩な形式で、予算消化率や費用内訳をリアルタイムに可視化できます。

  • 各部署ごとの予算消化率

  • 経理が把握しておきたい全社的なコスト分析

  • 特定プロジェクトの費用進捗

など、必要な指標をまとめて表示し、担当者や経営陣と共有することで、社内の意思決定がスムーズに進みます。


2.7 印刷機能で紙出力が必要な場面にも対応

完全ペーパーレスとはいかない業務もまだまだ多いのが現実です。Baseでは「DocuGenius」プラグイン(別途有料)を使い、書類のレイアウトを整えたうえで印刷が可能。

対面での承認や監査用の書類ファイリングなど、どうしても紙書類が必要なシーンでも煩雑な作業を最小限に抑えられます。


3. “AIエージェント×Lark”でさらに加速する経理DX

ここからは、私たちが提供する「.AiのAIエージェント」を組み合わせた際の追加メリットについて触れます。

  • 自動回答:社内で繰り返し聞かれる「経費精算の締切」「予算申請の方法」などの定型質問に、AIエージェントがチャット上で自動回答。

  • 議事録の自動作成とタスク生成:定例ミーティングでの議題や決定事項を、AIがリアルタイムにまとめ、次回アクションをタスクリスト化。

  • 定例作業の自動化:毎月の予算レポート、振込依頼状などのテンプレートをAIエージェントが自動生成し、Lark Baseと連動してデータを更新。

これにより、人間の手を介さなくても済む“定型業務”がさらに減り、クリエイティブな業務や戦略的な判断に人材をシフトできます。特に経理業務はルール化されやすく、AI×Larkの恩恵を最も受けやすい領域といえるでしょう。


4. 導入事例:WL&Hメディカルが実感した効率化の威力

実際にLarkの導入でメリットを享受している企業の一つとして、WL&Hメディカルというシンガポール発の医療クリニックがあります。

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