Don't最低人生

この作品が出来たのは僕が18歳の時。僕が高校演劇部を卒業したあとに後輩たちの地区大会のために書いた台本である。当時、ちゃんとした指導者がいなかったため、どうしようかと思ったけれど、その時にちょうど知り合ったのが渡邉さんだ。諫早市民参加の作演をしてた渡邉さんに指導をお願いした。渡邉さんは快くOKしてくれた。

最初に浮かんだのはタイトルとメッセージ。いつも脚本を書くときに最初に決めるのはタイトル。タイトルで作品の方向性やあれこれが決まる、いつも。んで「Don't最低人生」ってほんと響きが好きで、思いついた時にはこれしかないって思いました。んでメッセージが「小さいころからなりたかったものにあなたはなれそうですか?胸がしめつけられてくすぐったくなる初恋。あなたは実りましたか?なりたいものになれなくても、初恋が実らなくても、僕らは生きてるんです。そう、最低じゃない日々を送るために生きてるんです」なんですが、タイトルが出来たあとにすぐ降りてきました。まぁ、18歳の時だから、こんな青くさいことを本気で書けたんだなぁって、今になって思います。稚拙だけど、本気だからね。

渡邉さんにこの台本を渡したときに、めちゃくちゃ書き直してもらって、だいぶ変わって、後輩たちが「Don't最低人生」を地区大会で演じました。それを客席から観てました。めちゃくちゃ後輩たちが輝いて見えたし、俺も演劇部卒業してから、全くやってなかったけれど、また演劇やりたいって思いました。

それで出来たのが劇団ヒロシ軍です。

この作品がなければ、後輩たちが演じてなければ、渡邉さんと出会ってなければ、いろんなタイミングが合わなければ劇団ヒロシ軍は出来てなかったんだろうなぁと思うと、なんだか不思議な気持ちです。

劇団ヒロシ軍ではじめて「Don't最低人生」をやったのは2008年。このときの話だけど、俺はもともと別の役をやる予定だったけれど、本番の一週間前くらいに渡邉さんから電話がかかってきて「ヒロインを演じてくれないか?」と言われた。ビックリしすぎて、二時間くらい便意のことを忘れて、気付いた時には漏らすところでした。

これは2013年の再演の時の映像です。もう8年前の映像なんだなぁって。時間たつの早っ!良かったら観てくださいん。

劇団ヒロシ軍旗揚げしたころ、俺、ほとんどホームレスかヒロインの役しかやってこなかったなぁ(笑)


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