山崎瑞穂さんと対談
山崎瑞穂(やまさきみずほ)
万能グローブ ガラパゴスダイナモス 所属
福岡県出身。2012年に福岡を拠点に活動する劇団「万能グローブ ガラパゴスダイナモス」に演劇未経験ながらも「ガラパが好き」という一本槍で入団。演劇が人生にグッと入り込んでくる。以降ほぼ全ての作品の出演、創作に携わる。
劇団では老舗劇団の分かりやすい演技態の座長役、台湾人、恋に盲目な女性、モノローグしか喋らない女など個性強めな役を演じる事が多い。
劇団外の活動では
2019年HANARO project『セレモニー』朝鮮通信使祭り2019 釜山公演 出演
2022年福岡きびる舞台芸術祭 キびる-こ結び-とみぃさんぷれぜんつproduce「IN HER TWENTIES」出演
その他ナレーションやCM出演、ワークショップのアシスタントなども。
お酒とラジオとお笑いが好き。
劇団ヒロシ軍との出会い
対談場所はサイゼリヤにて。
山崎:多分、2015年あたりからヒロシ軍、ヒロシ軍ってよく噂で聞くようになった。以前、ぽんプラザホールで非売れと何かやってましたよね ?
荒木:うん!2016年にやった。
山崎:当時は残念ながらタイミングがあわなくて一度も観たことがなかったんですよ。でも、椎木さんからは『ヒロシ軍は両極だ。かなりハマるか、全くハマらないかのどっちかだ』って聞いていて。アンダーグラウンドだって。あとボギーさんのライブにも出てましたよね?
荒木:出たことある!ヨコチンロックフェスティバル。
山崎:もうガンガン福岡に来てるなぁってイメージで、でも、観劇する前にヒロシさんと福岡空港で偶然、ばったり会ったんですよね。覚えてます?
荒木:もちろん!それが1番覚えてる!あの時、最初に瑞穂ちゃんから話しかけてくれたよね。
山崎:初対面ではあったけどSNSでヒロシさんの写真は見たことあったから『ヒロシさんですか?』って挨拶しました。
荒木:そうそう。お互いに東京へ行く用事があったけど、大雨か何かで飛行機の便が欠航しちゃってね。
山崎:でも、なんとか無事に次の便で一緒に飛行機乗ることが出来て、空港から降りた時にまた会って。
荒木:たしか、目的が同じだったんだよね。東京の舞台のオーディションを受ける予定で、でも、俺は劇トツで優勝したから公演が入ってしまって結局オーディション受けれなくなってしまったけど、飛行機のチケットはとってたから、来たみたいな。
山崎:あの時、何か東京の芝居を観に行こうとしてたんですっけ?
荒木:(照れる)あ、いや、あの時は・・・好きなAV女優がいて、その人のイベントに行った。
山崎:あ〜言ってた(笑)
荒木:え?(俺、初対面の人にそんなこと言ってたんや(汗)嘘つかないんやな)
山崎:そうだった!そのあと、ガラパの元劇団員の人と3人で銭湯に行って、ラーメン食べましたもんね。あれがヒロシさんとの初めて会った時の印象です。でも、あんな奇跡的な出会いしたけど、そこまで盛り上がったわけでもなく、普通でしたよね?
荒木:まぁ、移動で疲れていたっていうのもあったし、俺、人見知りだし。(でも、AV女優のイベントに行くっては言えるのか俺)
山崎:不思議な出会いでした。そのあと椎木さんが出演した『誰かのための立ち位置』や、いんちゃんが出演したかもフェス『あいしてる』を映像配信でヒロシ軍を観ました。
荒木:ありがと~!じゃあ、今まで噂で聞いてたヒロシ軍を初めて観た時の感想ってどうだった?
山崎:初めて観た感想は男臭いというか、ヒロシ軍カラーというものが一発で身に染みました。女性の描き方とか、童貞くさい初期の銀杏BOYZみたいな。
荒木:ほえ~。
山崎:とにかく青臭くて、作品に出てくる女性がものすごい可愛かったのを覚えてます。
荒木:そうなんや。
山崎:『誰かのための立ち位置』がかなりエンタメに振り切ってた。観客投票によって、エンディングの展開が変わるって。そういう芝居なかなか観たことなかったし。ああいうこと、あまりやらないですよね?
荒木:でもね、『誰かのための立ち位置』は2014年が諫早・独楽劇場が初演でその時はエンディングは2パターンだけだったの。それに対して、2017年の北九州公演は8パターンもつくっちゃったの。
山崎:エンディングが8通りあるなら、場当たりとかリハーサル大変だったでしょ?
荒木:照明を担当してくれたスタッフが、8シーンの照明プランつくって、そのうち公演が全3回しかないから、5シーン無駄になるな(笑)って言ってた。
山崎:きちんと作ったのにも関わらず5つ披露できないですもんね。
荒木:でも、アフターイベントで2シーンは追加でやった。けど、残りの3シーンはお客さんに観てもらえないままお蔵入りになった。
山崎:スタッフ・演者泣かせですね。
荒木:うん。俺も泣いてた。初めての北九州芸術劇場公演だったし、もういろいろと疲弊してたし。懐かしいなぁ。
荒木:ヒロシ軍の作品は長編短編あわせて、100本以上あるんだけど、8割方、『好きです』というセリフがあって。告白が好きなんだろな。好きが好きって言うか。
山崎:わかります!私、ガラパでよく恋する女性の役をやることが多くて。
荒木:たしかに瑞穂ちゃん、恋する役が多いね!しかも、めちゃ似合うし。『甘い手』や『ほと夜』とか。
山崎:恋のきらめきって劇的だし。恋って、生きてきて一番心揺さぶられるじゃないですか。
荒木:わかる~。
山崎:だから、それを大事に描いてる劇団だなぁって。
荒木:そんなん初めて言われた(笑)
山崎:KAAT神奈川芸術劇場でやった『あいしてる』映像配信で観たけど、すごい面白かったです。生で観てたら、もっと熱量感じてたんだろなぁ。
荒木:会場で撮影で入ってたカメラマンさんが撮りながら号泣したって言ってくれた。
山崎:ヒロシさんの演出はキュンとするし、ピュアだなって。恋愛に魅力を感じて作品にしてるのが良いなぁって思う。
荒木:うん。でも、実生活のほうでは、もう恋なんてしないって思ってて・・・
山崎:でも、しちゃう?
荒木:(考えて)・・・いや、ないなぁ。恋すること。すぐ終わりを考えちゃうから。
山崎:いつか離れちゃうみたいな?
荒木:なんか心の底から好きになってしまうと、いつかその人がいなくなってしまった時に、俺は自立できるんやろか?みたいな。そう考えると一歩も進めないね(笑)
山崎:なるほど。
荒木:(あれ?なんか演劇の対談じゃなくて恋愛の対談になっちゃった)
僕らが漫才をやるようになったきっかけ
荒木:俺と瑞穂ちゃん、ガラパ『甘い手』でガッツリ仲良くなったよね。本編では全く同じシーンなかったのに。なんで漫才やるようになったか覚えてる?
山崎:覚えてます!Mー1でミルクボーイが優勝した年で、私が稽古の時にミルクボーイの漫才のマネやってたら、ヒロシさんが急に入ってきて、そこから一緒に漫才するようになった。ミルクボーイのフォーマットで『それガラパやないか』『じゃあ、ガラパじゃないか』みたいな、そこから急激に仲良くなって、漫才コンビを組みました。
荒木:組んだね~。
山崎:私が昔似ていると言われた小保方晴子さんのネタで漫才するようになって、アフターイベントのゲストで来てくれたゴジゲンの松居さんに『ゾルダミズホ』ってコンビ名をつけてもらって、気が付けばお笑いコンビが出来ていた。東京の宿でゆかりさんやひでさんに観てもらいながら漫才してたのは覚えてます。東京公演から打ち上げー1グランプリ(※1)が始まって、そこで優勝した。
(※1)打ち上げー1グランプリ・・・その名のとおり、演劇公演を終えたあとの打ち上げで、本家のM-1と同じように面白い1位を決める大会。
山崎:でも、8組中6組はヒロシさんが別の人と組んだりピンでやってたりしてましたけど。
荒木:その打ち上げー1の帰りに瑞穂ちゃんから左腕を噛まれて、福岡で右腕を噛まれた。その噛んだ理由が今まで恋愛で嫉妬とかしたことなかったけど、俺が打ち上げー1グランプリでいろんな人とお笑いコンビを組んで出てたから、それみて嫉妬したって理由。
山崎:たしかに嫉妬という感情を覚えたのは初めてでした(笑)
荒木:打ち上げの帰り、川口さんたちの前で『むき~~~!』って言って噛んだよね。
山崎:あの、私がシラフで狂人だから噛んだみたいに言ってましたけど、私、酔っ払ってたから噛んだんですよ。
荒木:(約1週間くらいは痕がとれなかったんだよな)
もともと「甘い手」の設定って
山崎:ヒロシさんが凄いのって座組をヒロシさんカラーにしちゃう。こんなにもみんながキャッキャッしてることってあまりないですよ。毎公演、楽しくはしてるけど、ヒロシさんがいると、その針が振り切っちゃう。
荒木:こんな喋る人いないもんね。
山崎:こんなふざける人いないです。だから『甘い手』は特殊な作品。今までのガラパの作品は客演さんとガラパの化学反応によって、その時その時の作品になるんですが、『甘い手』はヒロシさんが巻き込みすぎるっていうか。
荒木:もともとの設定は違ったもんね。シリアスというかミステリーな作品にする予定だったよね。
山崎:そうでした。ちょっとSF要素がある『甘い手』触れたものの記憶とか情報がわかるサイコメトラーみたいな。
荒木:でも、稽古やってたら、だんだん設定が変わっていき、気が付けば青春ど真ん中の学園ものになって、ガラパからしたら原点回帰のコメディになったよね。
山崎:ドコメディですね。今までワンシチュエーションだったガラパが、初のコロコロ転換する芝居なりましたし。
荒木:全部で28シーンもあるからね。
山崎:ヒロシさんは他の客演先でもいつも場を盛り上げるためにふざけるんですか?
荒木:役による。よく喋る役なら、めちゃくちゃふざけるけど、一言も喋らない役やった時は稽古でもあまり話さないようにしてた。それは話したくないからとかじゃなくて、普段からそういう癖つけないと、つい本番で喋りそうになっちゃうから。
山崎:今年の『甘い手』再演の時も、ヒロシさんが2年ぶりに稽古来た時に、あ、こんな空気だったな。ふざけて盛り上がって、笑わせて、しょうもないノリがいっぱい生まれる。けど、『甘い手』にはそれが大事だった。って再認識しました。
荒木:くだらないことに本気で笑えることって大事だよね。
山崎:でも、ここまで人にサービスしてくれる人だなんて思わなかった。こりゃ愛されるわって思いました。そんな『甘い手』が無事に再演出来て、こりっち(※2)で準グランプリも獲ることが出来て。
(※2)こりっち・・・今観られるお薦めの演劇、ミュージカル等が分かる舞台芸術のクチコミ・チケット情報ポータルサイト。 今回、CoRich舞台芸術まつり!2022春でガラパが準グランプリ、演技賞、最多口コミ賞の三部門獲る。
荒木:めちゃくちゃ嬉しいよね。
山崎:はい。こんなことあまりないから、嬉しいです。
荒木:三部門受賞でね。
オフレからエフレへ
荒木:ヒロシ軍の作品ってどう思う?
山崎:どの作品も共通して、ヒロシさんが演じる男性は、どうしようもなさがありながら愛おしい。ヒロシさんの生き様が出てるなって思う。作品によって、映画っぽい世界観とか、アニメの世界観とか強烈に振り切ってる。そこにヒロシさんの世界観が組み合わさって、カッコ悪いけどカッコ良いみたいな。真っ直ぐで圧倒される。観てて、いつも気持ち良い。まぁ、細かいところは置いといて(笑)
荒木:ありがとう。
山崎:(いきなりふと我に返って)・・・こんなんで大丈夫ですか?私、サイゼでワイン飲みながら喋ってますけど。
荒木:全然いいよ。こんな風に瑞穂ちゃんと喋ることないから、すごい新鮮。瑞穂ちゃんに客演依頼したら『私はお笑いだけじゃなかったんですね』って言ってきて。
山崎:私はヒロシさんから役者としてじゃなくて、オフレとしてでしか見られてないとずっと思ってました!
荒木:オフレ?何それ?
山崎:お笑いだけするフレンド。オフレからエフレに昇格して凄く嬉しいです。
荒木:ちょっと待って。エフレって演劇だけするフレンド?
山崎:そうです。
荒木:いや、それ言うなら共演者でしょ(笑)まぁ~、その~、いつも予算立てる時に、客演さんにもしっかり謝礼を払いたいので、基本、県外からは1人しか呼ばないのよ。
山崎:それまでヒロシさんからLINEくるけど、いつもお笑いの話ばかりでした。『この芸人の漫才観た?』とか『ニューヨークのYouTube観た?』それか映画の話とかラフなやりとりだけだったのに、ある日、朝起きて、スマホ見たら、ヒロシさんから客演の依頼がめちゃくちゃ丁寧な文章できたから、人変わりすぎやろって思った。
荒木:ぶっちゃけ客演依頼、来てどういう気持ちだった?
山崎:めちゃくちゃ驚きました!だって、ヒロシさん、最近ゾルダミズホやらなくなって、ラジオにハマっちゃって、一度解散して(※3)
(※3)解散した理由・・・理由はわからない。荒木宏志がガラパの劇団員の友田宗大と二人でやるTwitterのスペース「CHANGE(チャンゲ)」を稽古期間中、毎日やっていたことで、ある日、ふと荒木宏志のほうから「解散しよう」と言ってきた。しかし、すぐに後悔した荒木宏志は「またやり直そう」と言った。そこから復縁コントが生まれた。
荒木:ギャラリーが1人でもいたら、始まるコントね。いきなり始まるから、ひでさんやちゃんさえがえ?え?みたいな感じで観てたよね。
山崎:てか、誰もギャラリーがいない時にもやってましたよ。
荒木:やってたっけ?
山崎:やってた。
荒木:でも、そのコントのおかげで、あ、面白いかもって思った。あの気まずい感じのシーンを作りたいなって。終わってるのに戻ろうって言うのがヒロシ軍っぽいなと。瑞穂ちゃんの立ち振る舞いもすごく面白かったし。ひでさんも言ってたけど、瑞穂ちゃんがめちゃくちゃ良い女に見えるって。
山崎:てか、戻ろうと言ってくるけど、ヒロシさんのほうからフッてきましたけど。
荒木:あ~、よくあるパターンだけど、手放したあとに後悔するみたいな。でも、彼女はもう2度と心を開くことはない。
山崎:そのやりとりがね。
荒木:その前まではこっちがめちゃくちゃ好きだったのに、この戻らないと言うことに・・・(あれ?ちょっと待てよ?これ、演劇の話じゃなくて、なんか恋愛の話みたいになっちゃってる?)
山崎:私、男っぽいのかなって。よく男性は別れた女性に対して引きずったり、自分のことをずっとちょっとでも好きであってほしいと思う。私もちょっとわかるというか。
荒木:それ、男性女性関係なく、誰でもあるんじゃない?
山崎:でも、よく女性は上書き保存、男性は名前をつけて保存って言うじゃないですか。
荒木:なんかあるね。でも、それ言わないだけでみんな薄っすらはあるんじゃない?言うと情けなく思われるかもだからさ、それぞれ思ってると思うよ。上書き保存だからって言ってる女性もみんながみんなそうじゃないだろうし。
山崎:なんか、いつまでも忘れられずにいる気持ちとすっかり忘れてましたって半々。ヒロシ軍でよく登場する人物の情けなさみたい。だから、共感しちゃう。
荒木:(あ、もうこの一連のやりとり、完全に恋愛の話だわ)
酔いがまわって熱弁
(酔いがまわったのか演劇の話を、まるで恋愛の話でもするように熱弁する瑞穂ちゃん)
山崎:ヒロシさんはとにかく楽しいことが好き。だから、私のことなんて、ただのオフレでしか見てなくて。
荒木:数あるお笑いフレンドの中の1人?
山崎:そう。結局、ヒロシさんは自分が楽しくて面白いのが一番なんだなって、一緒にいて感じちゃいました。
荒木:そう思わせちゃったんだ。
山崎:それは今でも思ってます。
荒木:俺がどんなに相方は瑞穂ちゃんだけだよって言っても信じられない?
山崎:信じられません。現にムネとラジオ収録したり、他の人と楽しそうに漫才やったり。でも、憎めない自由な男の人って感じ。
荒木:これ、お笑いの話だよね?
山崎:恋愛だったら、伊達男にもほどがありますよ!
荒木:まぁ、たとえるなら恋人の前で別の人の話を楽しそうにするみたいなこと?
山崎:そうそう。んで一方的に別れようって言ってきて。
荒木:これ、ゾルダミズホが一度解散した話ね。でも、ひでさんから聞いたんだけど、再結成した後、みずほちゃんが『本当のヒロシさんがわからない』って言ってたって。
山崎:『瑞穂ちゃんやり直そう』と言った直後に他の人とキャッキャッやってたり、何かに対して急にキレだしたり、本当のヒロシさんってどれなんだろう?って恐くなりました。根底にあるのはその時の楽しいを選択して生きてるんだろうけど、多重人格すぎるなって。
荒木:情緒が不安定だもんね。俺。
ふと気が付いたんだけど
荒木:なんか言い残しとかある?
山崎:全然演劇の話してない気がする。
荒木:(なんか気が付いたら、恋愛の話ばかりしてたよな)
山崎:あ、あのヒロシさんが良いなって思う俳優って何ですか?
荒木:どんな脚本、どんな演出に対しても自分を乗せれること。
山崎:あ、劇団員との対談でも言ってましたよね。
荒木:そうそう。上手く見せたいとかカッコつけたいってのがいらない。殺陣とかミュージカルとかだったら、全然いいんだけど、小劇場のこういう狭いキャパでやる場合、上手く見せたいとかって気持ちが見えちゃうと面白さ半減しちゃうでしょ?・・・あ、瑞穂ちゃんは魅力的な女優だと思うよ。
山崎:それヒロシさんが酔っ払った時にLINEしてきた内容じゃないですか!あれ良くないですよ!きっと他の人にも送ってるだろうし。
荒木:いや、4人だけだよ。
山崎:4人もいるやないかい!
荒木:脱線しちゃったけど、本の読解力が必要。それないと自分を乗せることも出来ない。
山崎:ヒロシさんって毎回稽古で試してくるし。よく脚本読み込んできてるなぁって。こんだけアイディア持ってくるんだ、こんだけ変えてくるんだみたいな。
荒木:俺自身、演出もやるから、そういう役者がいると良いなあって思ってるわけ。演出家が言ったことを聞いて演じるのも良いけど、応えながらもプラスアルファで演出家からもういいよって怒られるまでアイディア出し続けたいと言うか。
山崎:ヒロシさんとの稽古ですごい刺激受けました。
荒木:嬉しい。
山崎:ただ目立ちたいとかじゃなくて、意図が通ってる中でチャレンジしてるから。
荒木:俺、本気でウケたいのよ。
山崎:え?
荒木:とにかく笑わせたい、反応させたいという気持ちはあるから。でも、その下心がバレたせいで笑わないのならば、そういう狙いや気持ちを消す。よくヒロシ軍の作品を他の人が演じた時に笑わせようと演じるからスペる。ヒロシ軍のイメージで演じたら、面白くなくなる。
山崎:稽古でも言ってましたよね。面白いシーンだからと言って、狙って演じちゃうと面白くなくなるって。
荒木:俺みたいなタイプはとくにちょっとでも狙おうとするとめちゃくちゃ面白く無くなるからさ。めっちゃ気をつけてる。
山崎:ヒロシさんはこんだけふざけてる中で演劇に対してすごく造形が深いなぁって。
荒木:では、時間になりました。独楽劇場ライブやカブフェスに向けて意気込みを。
山崎:ちょこちょこ稽古してるんですが、私たちの今までのミニコントと今までのヒロシ軍らしさが掛け合わせて、お届けしたいです。
荒木:オフレだけじゃないよってところをね、見せつけたいね。
山崎:エフレとして。
荒木:共演者ね。
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