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平行調

平行調とは

 平行調とは、調号が同じ
メジャースケール(長音階)と
ナチュラル・マイナー・スケール(自然短音階)の
関係のことをいいます。
調号というのは、ト音記号の横にある
シャープとかフラットのことですね。

 その関係は
メジャー・スケールの6番目から
ナチュラル・マイナー・スケールが始まり、
ナチュラル・マイナー・スケールの3番目から
メジャー・スケールが
始まるということです。
この関係性はどの音を主音にしても同じです。

 具体例では、
Cメジャー・スケールの6番目の音は
A(ラ)であり、
この音を主音に1オクターブ弾けば
Aナチュラル・マイナー・スケールとなります。
そして、Aナチュラル・マイナー・スケールの
3番目の音であるC(ド)を主音として
1オクターブ弾いてみれば、Cメジャー・スケール。
このお互いのスケール(音階あるいは調)を
平行調の関係といいます。
Cメジャーの平行短調は何ですか?と
質問されたらAマイナーと答え、
Aマイナーの平行長調は何ですか?と
質問されたらCメジャーと答えればよいのです。

 ト音記号の横に何もなく、
その曲の全体的な雰囲気が明るければCメジャー、
暗い雰囲気だったらAマイナーととらえます。
(曲の途中で転調することもありますが、
ざっくりはこんな考え方でいいと思います) 

 今、自分が弾いている曲は
何スケール(調)から成り立っているかを
知らないよりは知っていた方がいい。
まして、アドリブをするとなったら
絶対に必要な知識となります。 

 平行調の知識があればCメジャーKeyの曲で
Aナチュラル・マイナー・スケールを使って、
アドリブすることもできるし、
逆にAマイナーKeyの曲でCメジャースケールを
使ってアドリブすることができます。
ですから、ギターの指板をより広い範囲に
わたって演奏できることが
わかってくると思います。

平行調一覧

  以下がよく出てくるスケール(Key)の
一覧です。
ギタリストとしてはシャープ系なら4つまで、
フラット系なら3つくらいまで
(平行調も含め)は
丸暗記しておいた方がよさそうです。
ぼくは曲をたくさん弾いているうちに
自然と覚えてしまいました。
全てのスケール(Key)を覚えるのも
有用ですが、見かける頻度が高いものに
より優先順位をつけて覚えていった方が
費用対効果が高いと言えるでしょう。


シャープ・フラット0 → CかAm

シャープ1つ → GかEm
シャープ2つ →  DかBm
シャープ3つ → AかF#m
シャープ4つ → EかC#m

フラット1つ → FかDm
フラット2つ →  B♭かGm
フラット3つ → E♭かCm


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