見出し画像

キーってなに?(シャープの増え方、フラットの増え方)

キー(key)とは

 キー(key)という言葉は音楽の世界においては
調とも呼ばれ、曲全体の音の高さの範囲であったり
ある曲において主に使われる音階のことを
指します。
クラシック音楽のように楽譜通り
きっちり譜読みする時も、
またはロックやジャズでアドリブを弾く時にも
やはり演奏前にきちんと
把握しておくべきでしょう。
ちょっとギタリスト寄りの話に
なっちゃうけど・・・。
(おそらくギター以外も似ているでしょう)
これがわかっていれば譜読みの時は
ポジションの選定が楽になるし、
アドリブにも役立ちます。

キーや拍子は地図みたいなもの


 レッスンをしているとこれらをよく確認せずに
弾き始める生徒さんが少なからずいます。
キーはその曲がどこに向かっていくかの
(主音とか主和音ともいう)目的地になるし、
拍子は目的地に至るためのルートに
例えることができるかもしれない。
つまりキーや拍子を理解しないで
演奏するということは
地図を見ず、ルートを想定せずに
車の運転を始めるようなもの。

Cメジャースケールのインターバル


 ここでは最も代表的な
Cメジャースケール(ハ長調)を
使って説明していきます。
キー(音階)を理解するには
音と音のインターバル(距離)を知ることが重要。
以下は、Cメジャースケールで
各隣同士の2度音程を表しています。


Cメジャースケール


 ギターの指板上だとこうなります。
2弦の1フレットがドになりますが、
この弦だけを使って
Cメジャースケールを横にずらしていくと
フレットを2つまたぐところ(長2度)と、
1つしかまたがないところ(短2度)があるのに
気づきます。

ギターの2弦上のCメジャースケール


メジャースケールは、長・長・短・長・長・長・短

 メジャースケールの原則は、
どの音が主音になろうとも
絶対にこの長・長・短・長・長・長・短という
配列になります。
楽譜というのは、シャープやフラットの
調号がなければ
基本、Cメジャースケールの通り、
ド〜レ、レ〜ミ、ファ〜ソ、
ソ〜ラ、ラ〜シの区間を長2度、
ミ〜ファ、シ〜ド区間が短2度と固定されています。
ですから、主音を変えたならば
その都度、長・長・短・長・長・長・短という
配列に調整してあげる必要があるわけです。

 例えば、G(ソ)を主音とした
Gメジャースケールはそのままでは
長・長・短・長・長・短・長となるため
長・長・短・長・長・長・短
調整しなくてはなりません。
なので以下のようにファにシャープ(半音)を
つけます。
ト音記号の横にあるシャープやフラットの記号は
この調整役としてとても重要なのです。

Gメジャースケール


ト音記号の横を理解しよう

 ギタリストはどちらかといえば
シャープ系に強いかな・・・。
やっぱりシャープが増えても
主音がD(4弦解放)、
A(5弦解放)、E(6弦解放)となると
意外とメロディーに開放弦も使えるし、
コードも押さえやすかったりする。
一方、フラット系はとにかく
セーハコード(複数の弦を1本の指で押さえる)を
使用しなくてはならない傾向が多くなり、
結構、左手に負担がかかる。

 以下の7つのキー(keyCは除いて)は
覚えておいた方がいい。
覚えるというのは、ト音記号の横の
シャープやフラットの数を見て咄嗟に
キーを判断できるということ。
シャープが5つ以上、フラットが4つ以上というのは
見かける頻度が少なくなるので、
ちょっと重要度低めとしました。
出てきた時(セッションなどで)は
まあ、腹括ってがんばりましょう💦

シャープ系
フラット系

覚え方

 調号の数からキーを割り出すには
その規則性を覚えてしまえばいいでしょう。
シャープ系では完全5度づつ上昇していきます。
C→G→D→A→E・・・
フラット系では完全4度づつ上昇していきます。
C→F→Bb→Eb・・・

 以下はギターの指板を使って
起点の音(ROOT)から4度と5度の位置関係を
視覚化したもの。
これらの位置関係性は横にどうずらそうと
もちろん一定です。

 シャープ系の覚え方で
もう1つよいのがあります。
それはト音記号の横、
最後の右端についたシャープのついた
音の半音上がキーになるということ。
例えば、シャープ1つなら(一番右端と解釈)
F♯になるのでキーはGメジャー。
4つなら最後の右端はD♯になるので
その半音上の音であるEメジャーがキーに
なります。

 キー判定はギターの構造的特徴を理解していれば
鍵盤楽器をイメージするより
断然、わかりやすくミスも起こりにくでしょう。
キーは意識しないよりしたほうがいい。
音の行き先をさし示してくれるから。
もちろん、合わせてギターの指板上のどこに
何の音があるかもしっかり覚えましょう。
ギターを自由に楽しく弾くために!
 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?