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日本人の海外渡航先 2011-2016

 日本政府観光局作成「各国地域別日本からの訪問者数」。これは日本人の海外渡航先のイメージに近いので標題を上記にようにした。ここで明確にしたい点がいくつかある。特筆するべきは近年生じた、中国そして韓国への訪問者の大幅な減少である。
 以下では2011-2013と2014-2016の二つの時期にわけて、各時期の年平均値を求めて計算するという方法でこの点を明らかにしている。こうした方法を用いた理由は毎年変動する数値なので、基準年をどこに置くか結論が変わってしまう。そこで3年間の平均値を比較することで、趨勢を読み取ることにした。
 明らかになった2014-2016年の減少幅は韓国が104万、中国で75万と極めて大きいものである。このほか下段に掲載の表で明らかになる限りでおよそ200万の減少がある。
 他方、増加分は台湾の33万5000、ベトナムの12万8000など、下段の表で明らかになる限りで70万弱である。下段の表は、数字として大きいものを拾ったのであるが、下段の表の限りで増加分で相殺しても130万ほどの減少が避けられない。結論としてこの時の、すなわち2010年代半ばの韓国そして中国への訪問者の減少は、その他の国での増加では埋めきれない大きさだった、あるいはほかの国への旅行での代替が困難だったのではないか。
  なお日本への海外の訪問者を見た統計は「国籍別訪日外客数」として集計されている。

        2011-2013   2014-2016
                        年平均値a    年平均値b             b-a        (b-a)/a
アメリカ    3,559,310 3,651,825          92,515         2.60%
中国      3,351,285    2,600,899      -750,386      -22.39%
韓国      3,185,198 2,138,703 -1,046,495      -32.85%
台湾           1,338,784   1,674,246         335,462       25.06%  
タイ      1,319,951   1,340,383        20,432         1.55%
シンガポール     748,793     799,448           50,655         6.76%
グアム        882,117  776,522        -105,595      -11.97%
ベトナム      553,979      686,642         128,663  23.23%
フランス      653,997  623,345          -30,652     -4.69%
ドイツ       696,182     621,010          -75,162      -10.80%
インドネシア    461,333   533,424           72,091       15.63%   

#日本政府観光局 #日本からの訪問者 #国籍別訪日外客数 #日本人の海外渡航先  


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