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朝湯、朝酒で身上が潰れるかどうか

朝風呂(あさぶろ)入りながら考えた

♪ は~ おはらしょうすけさん
なんでしんしょう つぶした
あさね、あさざけ、あさゆがだいすきで
それでしんしょう つぶした
あ~ もっともだ もっともだ

突然目覚めた。
この歌詞はおかしい!!と。朝寝、朝酒、朝湯が好きで潰れる身上(しんしょう:財産のこと)て、おはらしょうすけさんは、その程度の金持ちなんだろうか?
ネットで調べると多数意見は、朝寝、朝湯まででは確かに身上はつぶれないが、朝酒は良くないと。確かに朝酒は、身体によくないが、朝酒して働かない程度で、財産が無くなるのは一般庶民の話。そもそも、おはらしょうすけさんは、お金持ちの象徴ではなかったのかと。

色々調べると、少なくとも今は、この歌詞でどうもみんな納得しているらしい。甘い!! しかし俗謡には「平井権八吉原通い、いつも心は小紫」の合いの手が入るものがあるとのこと(NHK福島放送局の記事「小原庄助の謎」2023/09/03より「日本民謡辞典」をサムネイルに引用)。『会津磐梯山』の歌で、突然、江戸吉原や、権八小紫(平井権八は実在の人物で、江戸吉原の小紫に入れ込み、金に窮して辻斬りの犯罪を犯し処刑された。小紫はその後を追い自害したことが知られる。)の話が出るのは、合いの手とはいえ、変と言えば変だが、要するに、おはらしょうすけさんの「朝寝、朝酒、朝湯」の正体が、女遊びにあることを合いの手は明かしている。
私は、この俗謡まできて、「あ~ もっともだ もっともだ」である。好きな女に入れ込んで、しょうすけさんは財を使い果たしたのである。


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福光 寛  中国経済思想摘記
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