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仕事の仕方が悪かったことをみんなに謝ります 1961/04~05

(劉少奇は1961年4月から5月にかけて故郷でもある湖南省の農村に調査に入り、党の集団化政策によって、農村経済が破綻し農民生活が困窮しているのを目の当たりにする。劉少奇と農民との対話というこの貴重な記録では、政策の誤りを率直に認め人民食堂の廃止を促している反面、集団化=人民公社をなお方針としているために、分田到戸や包産到戸など個人経営に戻ることを要求する農民の前では譲歩の限界も見える。1961年5月7日 同炭子冲農民的談話   劉少奇選集下卷 人民出版社 1985年 pp.323-334)

p.323  私は40年近く故郷に帰らなかったが、帰ってよく見たいと強く思っていました。帰ってきて、同郷の親しい人たちの生活がとても苦しいことを見ました。私たちの仕事の仕方が悪かったことを、皆さんに謝ります。
 皆さんと話して分かりたいのですが、社員の生活は1957年に比べて良くなったですかあるいは悪くなったですか?良くはない、悪くなったんですね。以前に比べ生産が減ったのですね。そうなんですね。それならその現実は認めねばなりません。(群衆:生産は減ったし、生活は悪くなったんだ。)原因は何ですか?なぜ生産が減り、生活が悪くなったんですか?天気が悪く去年は旱魃だったという人がいますが、おそらくそれは影響はしたでしょうがそれが主ではなく、主には仕事の上での誤りを犯した(ことが原因で)、仕事の仕方が悪かったのです。(中略)
 今回戻ってきて、ここで仕事の結果の様子をみて、中央には責任があり、皆さんに誤りを認めねばなりません。(中略)
 (ところで)皆さんの(人民)食堂は解散しましたか?(群衆:解散したのが多いね)食堂の情況は以前、我々はわかっていないのに、食堂には、労力を省いたり、女性(婦女)の解放になると食堂の優越性を議論していたのです。(中略)
 食堂には優越性はなかった、労働力の節約にならず、薪(燒柴)の節約にもならなかった。無理をして維持して数年浪費したけれど、これ以上浪費を続けることはできません。(中略)
 食堂は解散です。それはすぐに各戸に田を分けること(分田到戸)でしょうか。食堂は食堂、田は田です。食堂は解散していいですが、各戸に田を分けてはいけません。わずかな部分、たとえば田埂tiangeng(田塍tiancheng 田と田の間の水路・土地)などは各戸に任せても(包産到戸)いいですよ。荒地を各戸に任せるのはいいですか?(群衆:各戸に任せるといいよ。)収入のうち決められたものを生産隊に提出し、残りは自分のもの、社員はうまくやるでしょう(社員有了就好辦)。(以下省略)
 
#劉少奇 #人民食堂 #包産到戸    #人民公社

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福光 寛  中国経済思想摘記
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