Eugen von Boehm-Bawerk 1851-1914
ベーム・バヴェルク By David R. Henderson
Cited from Econlib.org
Eugen von Boehm-Bawerkはオーストリー経済学派(その経済思想へのアプローチはカール・メンガーにより基礎付けられ、Knut Wicksell, Ludwig von Mises, Friedrich A. HayekそしてSir John Hicksにより拡大された)の指導的メムバーの一人だった。Boehm-Baberkの仕事は第一次大戦前には良く知られるようになった。彼の同時代のマルキストは、オーストリア人(オーストリー学派)を典型的ブルジョア、(知的)敵とみなした。彼の利子と資本の理論は、経済学の発展における触媒catalystsであったが、今日彼の元の仕事はほとんど注意されていない。
Boehm-Bawerkは利子率がなぜプラス(positive)なのかで三つの理由を挙げた。一つは人々の所得の限界効用は彼らは将来より高い所得期待しているので、時とともに下がることである。二つ目は、時とともに財の限界効用が低下する心理学的理由のためである。経済学者たちが現在プラスの時間選好(positive time preference)と呼ぶこれら二つの理由から、人々はプラスの利子率を現在の資源にアクセスするために進んで支払う。そして彼らは、もし自身がこのようなアクセスをあきらめるのならそのことに利子が支払われるべきだと主張する。経済学者たちはこの二つを、プラスの時間選好が有効な理由として受け入れたのである。
しかしBoehm-Bawerkの三つ目の理由、将来財に対する現在財の技術的優越性はより論争的でより理解困難である。生産というものは迂回的roundaboutで時間を要すると彼は注記した。資本capitalを使って生産するとは、生産されていない要素、たとえば土地や労働を、産出に変形することだ。(そして)Boehm-Bawerkは、資本にとっての純リターンは迂回性roundaboutnessにより、より大きな価値が生み出された結果だと説明した。
事例が要点を示すのに役立つ。原始的漁村の指導者として、あなたは町の人々に送るため十分な魚を素手で捕まえることができる。しかしもし一日魚の消費を辞めて、その労働を、網、かぎ針、つり糸を生産するために使うと、翌日以降ずっとそれぞれの漁民はより多くの魚を捕まえることができる。資本は生産的である。
Boehm-Bawerkは論じた―資本における更なる投資は、迂回性を増加する、すなわち生産期間を長くする。これを基礎にBoehm-Bawerkは結論付けたー資本の純物理的生産性は、たとえ前の二つの理由が維持されないでも、プラスの利子率を導くだろうと。
彼の資本理論は、オーストリー経済学の欠くことのできない部分cornerstonesの一つではあるが、現代の主流経済学は、Boehm-Bawerkの迂回性に全く注意を払っていない。逆に彼らは、アービング・フィッシャーの資本を生産的にする投資機会が存在するという単純な仮定のアプローチを受け入れた。にもかかわらずBoehm-Bawerkのアプローチは、現代利子論への道を固めるのに役立った。
Boehm-Bawerkはカール・マルクスの見解を真剣に議論した最初の経済学者の一人だった。彼は利子は、労働者の搾取に帰すことでは存在しないと論じた。マルクスが労働者に帰属させた生産物の一部は、生産は迂回的であるがゆえにその迂回性は金融されねばならず、それゆえに資本に帰属されねばならない。Boehm-Bawerkは利子は、ともかくも資本を所有する者に支払われるべきだろうと記したのである。主流経済学者は今もこの議論を受け入れている。
Boehm-BawerkはViennaに生まれた。そしてそこで法律を学んだ。Insbruck大学で教えた後、公務につき、1895,1897,1901年には財務大臣に任命された。彼は1904年に財務省を離れ、亡くなる1914年までVienna大学で、経済学を教えた。