在留外国人統計(2) 2015/2017
在留外国人統計(年末値)この時期は、まず全体として急増している。2年間で15%近く(14.8%)、年率7%あまり(7.1%)。総人口に対する在留外国人の比率は2%を突破するようになった。そのなかでベトナム、スリランカ、ミヤンマー、ネパール、インドネシアなど特定の国が突出した伸びを見せている。2015-2017年、中国(本土)はなお最大の勢力ではあるが、その伸び方はこれらの新興勢力の伸びほどではなく構成比率は3割を切るようになった。在留外国人の世界における中国人の位置は相対的に低下した。また韓国は朝鮮の数値が3万程度なので朝鮮を加算しても構成比率で2割を割った。2017年、ベトナムは比率で1割を超え2014年のランキング5位から2017年3位に浮上した。フィリピンは1割超えの水準を維持したが、ベトナムの勢いには負けて3位から4位に後退。ブラジルは増勢に転じたもののランキングで4位から5位に後退した。これらの変動が象徴するように、国籍の多様化が急速に進んでいる。なお2014年のランキングを別に上げている(2014年末時点では中国が30%を超え、韓国朝鮮が23%を超え、ベトナムは5%に満たなかったことを確認できる)。下方にあるシャープ記号「在留外国人統計」をクリックされ、「在留外国人統計(1)」の標題の記事を探し閲覧されたい。
2015 2017 2017
a b b-a (b-a)/a b/c
中国 665,847 730,890 65,043 9.77% 28.53%
韓国 457,772 450,663 -7,109 -1.55% 17.59%
ベトナム 146,956 262,405 115,449 78.56% 10.24%
フィリピン 229,595 260,553 33,958 14.79% 10.17%
ブラジル 173,437 191,362 17,925 10.34% 7.47%
ネパール 54,775 80,038 25,263 46.12% 3.12%
台湾 48,723 56,724 8,001 16.42% 2.21%
アメリカ合衆国 52,271 55,713 3,442 6.58% 2.17%
タイ 45,379 50,179 4,800 10.58% 1.96%
インドネシア 35,910 49,982 14,072 35.19% 1.95%
ペルー 47,721 47,972 251 0.53% 1.87%
スリランカ 13,152 23,348 10,196 77.52% 0.91%
ミヤンマー 13,737 22,519 8,782 63.93% 0.88%
イギリス 15,826 17,200 1,374 8.68% 0.67%
パキスタン 12,708 15,069 2,361 18.58% 0.59%
バングラ 10,835 14,144 3,309 30.54% 0.55%
フランス 10,672 12,503 1,831 17.16% 0.49%
総数c 2,232,189 2,561,848 329,659 14.77%
総人口d 127,095,000 126,706,000 総人口は総務省の推計人口
c/d 1.76% 2.02%
法務省「在留外国人統計」
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