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チャールズ戴冠式報道の在り方

2023年5月6日のテレビ朝日による「チャールズ国王戴冠式」報道には失望した。しかしその時は、youtubeで台湾のテレビ局が生中継を流していることに気が付いて、そちらに切り替えた。CNNやBBCで生中継を見ていた人も多かったようだ。

テレビ朝日の報道は池上君の解説番組の枠を使ったものだが、正直、多くの視聴者は池上君の解説よりは、生中継に期待していたのではないか。つまり現地の映像と音があれば十分で、解説を加えるとすれば、報道される映像(儀式の内容など)についてのコメントや説明だろう(BBCは解説を付けて流している)。視聴者は自分の目と耳で、起こっていることを確認したかった。ところがとても残念に思えたのは、現地の映像や音がたびたび途切れ、どうでもいい、東京のスタジオの映像や音に切り替わったことだ。

個人的には、テレビでみることはあきらめて、youtube経由で生中継をみたので、それで十分だったのだが、テレビ朝日がなぜ、このような番組作りをしたのかが、その後気になっていた。池上君もこのような番組ではダメだと、なぜ抵抗しなかったのか。視聴者は今起こっていることを見たいし、聞きたいのであって、そこに池上君の教養解説の音は不要である。

おそらくだがそろそろ日本語の翻訳音声も不要になってきている可能性も実はある。英語なら聞いて分かる人はかなり多いのではないだろうか。

テレビは終わったという言い方はよくある。若い人がテレビを見ていないことを指している。しかしテレビ朝日がこの戴冠式報道番組でしたことは、せっかくのコンテンツを得ながら、それを視聴者にきちんと提供することを自ら放棄してしまったわけで、テレビを見る人のニーズにも答えられない無能ぶりを示したといえるのではないか。テレビ番組の作り方で、この日の番組は大きな反省材料を残したのではないか。

とおもって、たまたま今日そのことを検索して、当日、twitterでかなりテレビ朝日の番組の作り方が批判されていたことがわかった(この内容を見るには枠の中の最終行の「16件の返信をよむ」あるいは「May 6, 2023」をクリックしてください。)。以下のとおりであるが当然だろう。みんな生中継をみたかったのであって、池上君の解説も、芸能人のコメントも不要だったのだ。


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福光 寛  中国経済思想摘記
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