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蔵前橋(くらまえばし)

 天気が良いので蔵前橋を見に出かけた。隅田川六大橋(下流から、相生、永代、清洲、蔵前、駒形、言問)の一つ。都営地下鉄大江戸線両国駅A1出口から横綱町公園を抜ければ左手すぐである。
 着工が大正13年(1924年)9月。竣工が昭和2年(1927年)11月。震災復興橋梁の一つ。鉄骨が黄色く塗られているのが特徴だが、稲穂の色を象徴しているとのこと。大量の鉄骨の塊ともいえるこの橋は存在感がある。蔵前橋は隅田川をはさんで、台東区と墨田区を結んでいる。
 橋の長さは173.2m、幅員22.0m。外見は三連の鉄のアーチ橋だ。橋の構造は2ヒンジアーチと呼ばれるもの。支間が全部で48.458+50.902+48.158各mのアーチが3つ。加えてコンクリートアーチ部分が12.192mある。
 なおヒンジアーチのヒンジは我々建築の素人には、理解がむつかしいが、アーチの接地部分に「遊び」がある構造を指すという理解でよいだろうか?
    東京都により東京都選定歴史建造物に平成19年度(2007年度)に選定されているほか、土木学会により令和5年度(2023年度)選奨土木遺産に認定された。 
 アクセス 都営地下鉄大江戸線両国駅下車。A1出口より横綱町公園抜けて左手すぐ。徒歩5分。


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福光 寛  中国経済思想摘記
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