東京大学赤門
東京見物に来た人を案内するのにどこがいいかはむつかしい。こちらであれこれプランを作るより、その人が見たいもの、経験したいことを聞いて、実現してあげる心のゆとりをもちたいものだ。さて東大の赤門はどの程度の人がぜひ自身見たいものに上げるだろうか。
そこに少し疑問があるが、赤門は知名度という点で東京を代表するものの一つだ。
赤門は、ここに加賀藩上屋敷があった名残である。11代将軍家斉(いえなり)の娘溶姫(ようひめ、やすひめ)を加賀藩当主前田斉泰(なりやす)が正室として迎えるにあたり、文政10年1827年に建立された。御守殿門(御住居表門)。三間薬医門と呼ばれる様式とのこと。なお屋根の様式は、薬医門は切妻であるが、左右の番所は唐破風(からはふ)という様式になっている。これらを朱塗りにしているのは、将軍家からお姫さまをいただいたことを示すもの。重要文化財。
なお、赤門は東京医学校の建物を建設するために、明治36年1903年に元の位置から15mほど、道路側に移築されているとのこと。また、赤門は、東京大学の通用口として長年使われてきたが、耐震性能調査を名目に平成3年2021年2月から閉鎖されている。
アクセス 地下鉄本郷3丁目より徒歩8分
加賀藩御守殿門 「江戸の武家屋敷門を巡る」より
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