単向街書店
酷暑の中、1年前に銀座にできた単向街書店をようやく覗いてきた。
文芸書や、日本紹介の中国語本がある。政治とか経済を感じさせる本は見あたらない。文芸書で、日本人作家の中文や、中国人作家の日文は、内山書店などでも見られる品揃え。日本紹介のいわゆる観光用の本に目新しいものが見られる。また店内は新刊本満載を期待したが、新刊もあるが古い本も散見された。仔細に見れば発見はあろう。今日は、李渝(1944-2014)の九重葛与美少年(九州出版社2021)を見つけて、購入した。李渝は重慶に生まれ、台湾にわたり、米国で教育を受けた人。初めて読んだが、文体から並外れた知識人であることが伺えた。
螺旋階段を上がって2階に広い談話室があり、お茶と軽食が取れる。銀座観光の後、一息入れるのには丁度良い。日本観光の本の多さといい、書店の主たるターゲットは、銀座を訪問する中国人観光客かもしれない。
問題は、店内で上下をつなぐ動線が、かなり急こう配の螺旋階段しかないこと。2階と1階を結ぶエレベーターがあるものの1階は店外という構造になっている。店外から直接2階に入れるということでもあるが。
アクセス 地下鉄有楽町線銀座1丁目下車、中央通りを京橋方面に歩き銀座通り口交差点を左折してすぐ。
cf. https://one-way-street.com/zh/
cf. 单向街・遇见・局外人 聚焦东京中国人书店 亚太快讯 2024/05/13
cf. 袁利 “润”出中国后,他们开始“重建中国” 纽约时报中文网 2024/02/23
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