見出し画像

築地本願寺(つきじほんがんじ)

 浄土真宗本願寺の唯一の直轄寺院。関東最大の念仏道場とも称される。大正12年1923年の関東大震災で焼失した本堂を、昭和9年1934年に伊東忠太(慶応3年1867年-昭和29年1954年)の設計により建て直したもの(建設は松井組 現松井建設)。建築面積は3149.2㎡。震災からの復興である経緯と、震災を教訓に不燃化を意識して、鉄筋コンクリートで建て直された点は、湯島聖堂神田明神と同じである。
 外観は古代インド仏教様式。左右に仏塔があり、中央の屋根に蓮の花が彫刻されている。中央の階段をあがると、ステンドグラスが見える。内部は椅子席になっており、パイプオルガンがしつらえてある。普通の寺院とは異なり、この内部も公開されている。建物が積極的に公開されていることが影響するのか、このお寺では法話や講座なども盛んに実施されている。
 平成26年2014年に本堂は、「門柱」「石堀」とともに、重要文化財の指定を受けた。
    なお浄土真宗本願寺派は我が国の仏教宗派の中で、教師数と信徒数の点で最大宗派とされる(2位が真宗大谷派。なお宗教団体数、宗教法人数では1位は曹洞宗、2位が浄土真宗本願寺派になる)。
 信徒数について宗派間で定義や推計方法が異なるとの指摘があるので、試みに、2020年12月31日公開の数値(宗教統計調査)を教師数で取ったランキングは、浄土真宗本願寺派19,381人、真宗大谷派17,061人、曹洞宗15,422人、浄土宗10,675人、日蓮宗7,711人、高野山真言宗6,024人である。
    地域的には北陸は真宗が多く、千葉、山梨は日蓮宗が強い。曹洞宗は、東北、北海道に強いなど、宗派の分布には地域差も知られている。
 アクセス 日比谷線築地と直結。

図1 左側の仏塔
図2 中央屋根部 彫刻
図3 エントランス
図4 ステンドグラス
図5 本堂内部(佛前結婚式中)
図6 本堂内部
図7 階段部の彫刻
図8 階段部の彫刻


main page: https://note.mu/hiroshifukumitsu  マガジン数は20。「マガジン」に入り「もっと見る」をクリック。mail : fukumitu アットマークseijo.ac.jp