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胡耀邦 社会主義現代化建設の新局面を全面的に開始せよ 1982/09/01

(胡耀邦 全面開創社会主義現代化建設的新局面 1982年9月1日)胡耀邦文選、人民出版社、2015年、pp.417-467,esp.431-432, 441-443, 461-462

p.431   生産手段(資料)公有制はわが国経済の基本制度で、破壊が許されてはならない。現在、一部の農村では水田の水利施設をこわしたり、森林を乱獲乱伐したり、集団取り置き(提留)をやめるなどなどの現象が生じており、一部の国営工商業の中には国家統一計画に違反したり、勝手に(擅自)統制配給物資を留め置いたり(拘留)、上納する利潤を切り取ったり(截留)、盗税漏税、連絡を絶つ(互相封锁)などなどの現象が現れた。これらは少数の人の問題であるが、しかしすべて公有制経済をひどく損ない、国家と人民の利益を損なうもので、かならず固く正されねばならない。
 今一度、計画経済を主として、市場調節を補うとする原則を正確に貫徹する問題について。
 わが国は公有制の基礎上で計画経済を実行している。計画による生産と流通こそ、わが国国民経済の主要部分(主体)である。同時にある部分については計画ではなく市場による調節を許している。すなわち、国家統一計画が限定する一定範囲については、価値規律の自発的な調節作用による。この部分は計画による生産と流通を補充する。従属的で重要度は落ちる(部分だ)が、必要であり有益である。この数年我々は経済体制についていささかの改革を実行し、企業の計画管理方面の権限を拡大し、市場調節作用の発揮に注意した。(この)方向は正確で、成果もまた顕著である。しかし一部の改革措置は実施されず(不配套)相応の管理工作も歩調を合わせず、国家当家計画を弱め妨害する現象が拡大している。これは国民経済の正常な発展に不利である。今後、市場調節作用の発揮に継続して注意が必要であるが、国家計画の統一指導を軽視することがあってはならない。

(中略)
 p.441  社会主義物質文明と精神文明の建設は、すべて社会主義民主が継続発展し、保証と支持を与えることにかかっている。高度の社会主義民主を建設することは、我々の根本目標と根本任務の一つである。
 我々の国家制度は人民民主専制(独裁)制度である。この制度は、一方では人口の大多数の労働人民が国家の主人であること(当家作家)を保証し、他の一面では極めて少数の社会主義敵対分子に対し専制を実行することを保証している。ただ高度の社会主義民主を建設することを通してのみ、
p.442   各プロジェクト(各項事業)の発展は人民の意思、利益、需要と符合し、人民は主人としての責任感を増し、主動性と積極性を充分発揮でき、またごく少数の敵対分子に対して有効な戦線を実行でき、社会主義建設の順調な進行を保証できる。
 社会主義民主は資産階級民主と比べることはできない。社会主義民主制度と民主生活の建設には長期にわたり多くの仕事(工作)が必要だが、過去われわれがしたことはなお多くない(還很不夠)、「文化大革命」中にはまた深刻(厳重)な破壊を被った。ここ数年、わが国の社会主義民主は回復と発展を遂げている。我々は、民主集中制の原則に従い、国家の政治体制と指導体制を継続改革しより完全にし、人民がさらに上手に国家権力を行使できるように、国家機関をさらに有効に指導し、社会主義建設できるようにする必要がある。社会主義民主は政治生活、経済生活、文化生活、社会生活の各方面に拡大されるべきであり、各企業の事業単位の民主管理を発展させ、基層社会生活の大衆(群衆)自治を発展させるべきである。民主は人民大衆が自ら教育しながらすすむべきである。その根には社会主義民主の原則があるべきで、それ(原則)は人の間の平等そして個人と社会の間の正確な関係を立てるものである。国家と社会は公民の正当な自由と権利を保障し、公民は国家と社会に対して尽くすべき義務を履行する。公民は自己の自由と権利を行使するとき、国家、社会、集団の利益や他人の自由と権利に損害を与えてはならない。我々は社会主義民主の発展に努力する過程で、社会主義制度を強固にするうえで有利なこと、また社会生産とその他建設事業の発展の促進に有利なことは(いずれも)すべてを採用する。社会主義に危害を加える敵対分子に破壊活動する自由は決して与えない。
    社会主義民主の建設は社会主義法制の建設、社会主義民主制度化、法律化と密接に結合する必要がある。数年来、我が国の法政建設で達成されたことは大変顕著である。党の指導の下、国家は相次いで、
p.443   刑法、刑事訴訟法、民事訴訟法(試行)、新たな婚姻法など一連の重要な法律を制定した。とくに間もなく全国人民代表大会に提出通過する新憲法草案は、党の十一届三中全会以来、我が国民主建設で得られたすでに確定した方針により、多くの重大な意義のある新規定を設けている。この憲法の(代表大会)通過は、我が国社会主義民主の発展と法制建設を新たな段階に入らせるものである。現在の問題は相当の数の群衆、又相当な数の党員において、一部の責任ある幹部を含め、法政建設の重要性になお認識が不足しており、法によらない、厳格に法律を執行しない現象が一部になお存在していることである。このような状況は必ず断固変えなければならない。今後、我々の党は人民を指導して、各種法律を制定完備せねばならず、党の政法工作の指導を強め、各方面から政法部門が厳格に法律を執行することを保証せねばならない。これと同時に全体人民の間で、法政の宣伝教育を反復して進め、小学から各クラスの学校にすべて関係する法政教育課程を設置し、全公民にすべて法を私を知り法を守るように努力せねばならない。とくに多くの党員に自ら憲法と法律を遵守することを教育監督する必要がある。新党(憲)章の「党は必ず憲法と法律の範囲内で活動する」という規定は、極めて重要な原則である。中央から現場(基層)に至るまで、すべての党組織と党員の活動は国家の憲法と法律に抵触することはできない。党は人民の一部分である。党は人民が憲法と法律を制定することを指導し、(それらが)国家権力機関を通過したときには全党が厳格に遵守しなければならない。
(中略)
p.461 我々の党はマルクスレーニン主義、毛沢東思想の長期教育を経て成功と失敗の繰り返される鍛錬のなかで成長した労働者階級の先鋒隊である。我々の党内には中国労働者階級と中国国民の優秀な分子が集合している。文化大革命による厳重な障害を受けたとはいえ、我々の党の隊伍の主流hなお純潔で強い力をもっている。ここ数年の回復と整頓を経て、党の状況は大きく改善され、党の威信はまさに回復され、高く掲げられている。(中略)
p.462
 しかし10年の内乱の害毒(流毒)は今なお完全には取り除かれていない。また新たな状況で各種の搾取階級の思想の腐食作用も増している。目下、我々の党には確かに不純な思想、作風の不純、組織の不純問題が存在し、東風はなお根本的に改善していない。一部の党組織の指導工作には軟弱散漫(涣散)現象が重く存在する。一部の現場の組織はもつべき戦闘力にかけ、はなはだしくはマヒしている。少数の党員と幹部の中に、あるいは工作に対する無責任、官僚主義がひどい。あるいは生活が権力に頼ったものになり(特殊化)、職権を利用して個人の利益を図っている。あるいは無政府主義極端な個人主義、党の組織規律を破る。あるいは頑固に私利私欲(派性活動)を進めて党の利益に大きな損害を与える。個別の党員と幹部は堕落腐敗して、私欲のため不法活動(营私舞弊)をし、重大な経済犯罪活動を進める。あるいは林彪,江青反革命集団のごく少数の残余分子は指導職位を奪い、反乱の機会をうかがっている(司机兴风作浪)。これらの現象は党の威信を大きく損なうものだ。われわれはこれらの暗い面を誇大にいうことをゆるさないが、同時に明らかにすることも恐れていない。なぜなら我々の党は堅固で、この種の暗い面と闘争するに十分な健康な力があり、この闘争に勝利すると確信しているからだ。
    党風問題は執政党生死存亡問題にかかわる。党風を根本から好転させるため、中央は来年後半から、3年の時間を用いに時期を分けて党の作風と党組織の全面整頓を進めることを決定している。(以下略)

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