豪州、インドが中国と対立激化 2020/06
オーストラリアで高まる嫌中論
オーストラリアは輸出の中国依存度が3割を超える。農産物や鉄鉱石など。中国は経済パートナーのはず。しかしモリソン首相がコロナウイルスの発生源について独立調査が必要だと発言すると(4月23日)、中国は連続して報復手段を繰り出した(なお写真は心光寺石仏のお顔の部分 この画面では消えているが右側に圓照院好誉××と法名が入り、左側に安永六丁××月とある。安永六丁酉とすれば1777年のものである。)。
豪州産牛肉の一部輸入停止(5月12日)。
豪州産大麦に80%超の追加関税(5月19日)。
中国文化観光省 豪州に行かないよう通知(6月5日)。
中国教育省 豪州留学に慎重に期すよう通知(6月9日)。
いかに中国はオーストラリアを浸食したか YahooNews2020/06/18
モリソン首相、サイバー攻撃を受けていることを公表(2020年6月19日)
背景にあるのは、国内で高まる反中感情ではないか。
豪州世論調査で、対中信頼度過去最低(2020年6月24日)
中国は強硬策にでることで、オーストラリアの人々の反発をかえって買っているように見える。
中印国境紛争でインド側に多数の死者
2020年6月15日インド北部のラダック地方で中印両軍が衝突し、インド側に20人の死者が出たとされる。もともと、中国からの投資をめぐってインド側が規制強化を打ち出すなど、両者の緊張は高まっていた。
インド,中国からの投資に政府承認義務付け04/18 techcrunch2020/04/20
インド政府高官の発言(中国側にも死者)Newsweek2020/06/24
インド、中国製アプリの使用禁止発表06/29 techcrunch2020/06/30
インド側の証言 Reuters 2020/07/07
Reuters報道から推定される状況は、係争地でインド側が一旦、中国側の観察ポイントを占拠、これに対してインド側に数で勝る中国側が、攻撃を加え、インド側に多数の犠牲者がでたことだ。死者が出たのは、1962年以来。両者はすでに5月5日頃から小競り合いを繰り返していた。
注目されるのはインド国内の反中感情の高まりである。これは、インドにも経済新出を進めたい中国にとって、逆風になるのではないか。
インド国内で高まる反中感情 YahooNews2020/07/08