慶應義塾大学図書館と塾監局
慶應義塾大学三田キャンパスの建物はそれぞれ個性的で魅力があるが、その中で、華麗という表現があてはまるのは慶應義塾大学図書館(旧図書館)だろう。
慶應義塾大学図書館は明治45年1912年4月に竣工した。設計は、曾禰達蔵(嘉永5年1853年ー昭和12年1937年)、中條精一郎(慶應4年1868年-昭和11年1936年)の二人。その後、大震災(大正12年1923年)そして昭和20年1945年5月の空襲でも被害を受けた。現在の建物はこれらの被害からの修復を経たもの。昭和44年1969年3月に重要文化財の指定を受けた。また昭和57年1982年に新図書館が建設されたときに、創建時の姿に近づける改修工事を行い、さらに近年、免振工事を経たものである。
図書館改修工事の終了 三田評論2019/07/09
慶應義塾のシンボル 旧図書館 2019/12/05
The old library of Keio university (1912)
曾禰達蔵はジョサイア・コンドル(1852-1920)の弟子であり、コンドルの紹介で三菱に入り(明治23年1890年)、丸の内の三菱煉瓦街の設計に携わった。明治39年1906年に三菱を退職、明治41年1908年には中條と組んで曽禰中條設計建築事務所を始めた。慶應義塾の図書館は、その仕事の一つである。三田キャンパスでは、図書館の前にある塾監局の建物も、曽禰中條建築事務所の作品である(大正15年1926年竣工)。
三菱地所設計 オフィス街の統一ー曾禰達蔵の時代
平井ゆか 生涯新しい建築を作り続けた建築家 曾禰達蔵
アクセス JR田町あるいは都営三田線田町より徒歩
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