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清水橋下のマテバシイ並木道

 清水橋というのは文京区屈指のお屋敷町である旧西片町(現在の西片一丁目と二丁目)と旧森川町(現在の本郷六丁目)とを結ぶ橋である。江戸時代には橋の下は清水が流れていたというが、明治に入るころには水は道の端に残るだけとなっていたとのこと。最初に橋が設けられたのは、水が枯れた明治13年1883年のこと。清水橋は水が枯れた川にかかる橋なので「から橋」の別称がある。現在この谷は、菊坂下から弥生交差点に向かう坂道(区道892号線の一部)となっている。この坂道には、とくに名称がない(文京区の『土木現況』2021/04/01という資料では「から橋通り」と呼んでいる。)。 
 今、坂道の両側にはマテバシイが植えられ、マテバシイ並木になっている。そこでこの坂道を「清水橋下のマテバシイ並木道」と呼んでおく。マテバシイは常緑の広葉樹。年に二度の剪定が必要で、剪定を欠くと大木化しやすいとのこと。区がどのような意図でここにマテバシイを植えたかは分からないが、マテバシイ並木はなかなか美しい佇まいを見せている。
    理由は不明だが、すべてをマテバシイとはできておらず、「ホルトノキ並木」の区間が途中にある。マテバシイとホルトノキは似ているが、ホルトノキの葉は接近してみると、淵にのこぎり状のギザギザがある、また葉脈に赤身があるとのこと。遠目に直ぐ見て分かる特徴として、紅葉が混じることが良く知られている(ほとんどがマテバシイに見えるが、先ほど挙げた『土木現況』によれば、マテバシイ56本、ホルトノキ67本を昭和47年1972年に植栽とある。)

西片交差点から菊坂下経て弥生交差点へ
清水橋から弥生交差点方面
清水橋から菊坂下方面を望む
ホルトノキ


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福光 寛  中国経済思想摘記
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