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運用のモノサシは何年が良いのか
●いつもご高覧賜りありがとうございます。今夜は長期の指数(インデックス)のおさらいです。
以下のグラフは2000年12月末を100としたので、左側は20世紀、右側は21世紀の動きとお考え下さい。円ヘッジコストや分配金再投資などは無視してますので、ご承知おきください。また月末終値を描画しただけですのでご注意ください。こう見るとTOPIXすなわち日本株式の全体の騰勢は決して強いものではなかったのかも知れませんね。
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ただし見やすくするために2000年12月末を100として指数化
SPX=S&P500、SPX(JPY)=S&P500に円ドルレートを掛け合わせて円ベースにしたもの
●以下グラフは伸び率の誤解を避けるために対数グラフにしました。S&P500は円ベースでもドルベースでも、でこぼこはあるにせよ40年という長い期間では似たような右肩上がりですね。TOPIXと比べてその差は皆さんどうお感じでしょうか? 更に言えばTOPIXは1989年から2012年まで右肩下がりが気になります、長いとお感じになりませんか?
指数(インデックス)には直接投資できませんので、実際のパッシブ(インデックス)ファンドの基準価額とは異なりますが、指数に投資をしたとすればこのような動きになったと想像されます。
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●販売会社や投信委託会社(運用会社)では販売用資料としてグラフチャートを書いてありますが、一体何年、何十年が適切なのでしょうか? 下品な考えでは「右肩上がりで売れそうに見える期間」かもしれませんが、自分なら、親になら、息子や娘になら、どれだけの期間を見た方が良いのか考えてしまいます。
このグラフの左端、今から40年前の1985年、あきままは兵庫県で高校3年生をしてました。今から40年後、多分あきままは死んでいますが、息子は間違えなく生きています。この先どうなるのでしょうか? 運用期間を10年で見るのか、30年で見るのか、悩ましいですね。
【おことわり】この文書は情報提供を目的としており、特定の金融商品の勧誘や推奨を目的としてません。当方は投資助言や金融資産のお預かりや仲介など一切行いません。指数(インデックス)自体への投資はできないこと、指数(インデックス)は計算者が様々な権利を有していること、正確性や投資成果に関して何ら保証をしないことを留意ください。値には公租公課や配当金を考慮していません。S&P500の円ベースは米ドルベースのS&P500指数の月末終値に円ドルレートを掛け算しただけです。為替ヘッジコストは考慮していません。過去の実績は将来の成果を予想するものでも、示唆するものもありませんし、この文書やグラフチャートの正確性も保証できません。投資は自己責任です。焼き鳥屋あきままは金商業者ではありません。