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指数(インデックス)は勉強が必要
●投資の教科書と称するもので、個々の銘柄を選ぶことは容易ではないので初心者はインデックスファンド(日経225やTOPIXなどの株価指数の値動きを目指して組成・運用する公募投資信託がその一例です)が良いとおっしゃる方がいらっしゃいます。個別株の選択と投資が決して容易ではないこと、計量的なリスク(標準偏差)が個別株より小さく、たくさんの銘柄に投資したときのようにリスクが分散されることが期待されるためです。更には、株式指数より高い収益率を狙うアクティブファンドと、インデックスファンドと比較して、長期的にはインデックスファンドが収益率が高かった=これは銘柄選択がプロでも成功するとは限らないこと、申し込み手数料や期中の信託報酬がインデックスファンドより相対的に高いことがその理由とされており、その意見もうなづけます。
●では、インデックスファンドが目標としている指数(インデックス)はカンタンなものでしょうか? 以下グラフチャートで書いたうちの日経平均株価(いわゆる日経225)って、みなさん正しく説明できますか? JPXの公式サイトには「日本経済新聞社が算出する東京証券取引所プライム市場に上場している225銘柄の平均株価指数」とあります。では、採用銘柄は全部言えますか? なんで225銘柄なんですか? 採用銘柄は去年と今年と一緒ですか? 採用銘柄が増資したり、採用銘柄同士が合併したり、不幸にして倒産したり、上場廃止したとき、盛業の法人では株式分割なんてありますがどうなります? 配当金はどうなります? 計算頻度は?・・・著作権者で計算主体である株式会社日本経済新聞社の公式サイト(以下)にてお確かめください。
https://indexes.nikkei.co.jp/nkave/index/profile?idx=nk225
あきままは、日経225は実は大変な緻密かつ高度な計算をされていると感じています。
●日経225と双璧とされるTOPIX(東証株価指数)という指標もあります。こちらはJPX(日本取引所)グループの株式会社JPX総研が計算しています。同じ日本の上場株式の値動きを表しているのに、指数の動きが日経225と必ずしも一致しているわけでなく、長期的な動きをみるとその乖離も決してちいさいものではなさそうです。
JPXの公式サイトにTOPIXの解説がありますので、こちらもお確かめください。
https://www.jpx.co.jp/markets/indices/topix/
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●世界的には、米国ではダウ工業株30種、S&P500、茄子とアヒルでお馴染み?のナスダック総合指数が、グローバルにはMSCIが株式指数として著名です。債券ですと日本ではNOMURA-BPI(野村證券株式会社が計算)、グローバルではFTSEが著名ではないでしょうか?
指数(インデックス)は1つではなく、様々な対象や計算方法により多様なものが存在しています。
●もし、投資信託やETF、あるいはiDeCoで組み入れる資産に指数(インデックス)の連動を目指すファンド等が入っているのであれば、是非「指数(インデックス)」について調べたり、お取引のある証券会社さんや銀行さんあるいはIFAさん(金商業者さんや登録金融機関等)にご確認いただく、投資信託であれば目論見書も確かめるなど、ご自身でご納得ゆくまで確認されてはいかがでしょうか? 前述の計算者の公式サイトも参考になると思います。アクティブファンドでも特定の株式指数を超える収益を狙うというのが目論見書にて明記されている場合があります。アクティブファンドでも指数(インデックス)がどのような意味なり特性を持つか知ることは大切だとあきままは感じています。みなさまはいかがでしょうか?
●ここまで書くと指数(インデックス)投資したくなる方もいらっしゃるかもしれませんが、指数(インデックス)自体には投資できません。指数(インデックス)の値動きに追随することを目指した金融商品への投資が一般的ですが、必ずしも指数(インデックス)と同じ値動きになるとは限りません。手数料や公租公課もかかりますし、構成銘柄も一致するとは限りません。日々の解約や各種手数料の支払い、信託報酬の徴収に備えてわずかながらファンドにキャッシュポジションがありますが、それを含めたファンド全体で日経225やTOPIX等の指数(インデックス)に基準価額を追随させるためレバレッジを使用する場合もあります。
目論見書をしっかり確認して納得した上での投資が望まれますし、そもそも指数(インデックス)への投資が将来の収益確保を約束するものではありませんし、過去の実績は将来を示唆するものではありません。でも、指数(インデックス)にどれだけ追随しているかの確認は必要と考えます。トラッキングエラーと呼ばれる指数(インデックス)と基準価額との乖離も存在します。
【おことわり】この文書は情報提供を目的としており、特定の金融商品の勧誘や推奨を目的としてません。当方は投資助言や金融資産のお預かりや仲介など一切行いません(する奴はいないでしょうけど)。指数(インデックス)自体への投資はできないこと、指数(インデックス)は計算者が様々な権利を有していること、正確性や投資成果に関して何ら保証をしないことを留意が必要と考えられます。過去の実績は将来の成果を予想するものでも、示唆するものもありませんし、この文書の正確性も保証できません。投資は自己責任です。焼き鳥屋あきままは金商業者ではありません。