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過去7458日のインデックス
●いつもご高覧賜りありがとうございます。先日インデックスのエッセイ(?)を書かせていただきましたが、直近の動きはどうかと思い、調べてみました。以下は過去20年程度ということで2004年8月末から2025年1月末までの20年間ちょい、日数にして7458日間のインデックスの動きです。値は日経225、TOPIX総合(日本の株)、野村BPIトータルリターン(日本の債券)S&P500(米国の株)、FTSE世界国債インデックス(グローバルの債券)の各指数を、2004年8月31日を100として描画したものです。グローバル株式ということであればMSCIコクサイが良いのですが手持ちデータにありませんでした。またデータ数が膨大になりますので、月末の値のみを描画していますので、いわゆる日足終値ではありませんのでご注意ください。
日経平均、TOPIX総合はともに配当金は加味していないこと、海外資産は為替変動や為替ヘッジを加味していないことに留意してください。また数字の「伸び率」の勘違いを防ぐため、通常のグラフの下に「対数グラフ」を描画しました。対数グラフは傾きが同じなら増減率が一定とお考えいただければと思います。2007年から2010年までリーマンショックに代表される世界金融危機、2011年は東日本大震災、2020年はコロナショック・・・株価指数の凹みには多くのイベントがありましたが、1990年からの失われた30年から比べれば右肩上がりに見えますね。
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●株式指数と債券指数のグラフの動きを見ると、債券指数の動きがブレ具合が相対的に小さいとお感じになりませんか? 逆に言えば株式指数は債券指数の動きよりブレ具合が大きいものの、長期的には右肩上がり=仮にこれに投資できたとすれば収益は債券指数より相対的に大きかったとお感じになりませんか?
●下の表は月のインデックスの変化を表にしたものです、「最高」とは期間中の月末値でもっとも上昇した率、「最低」とは期間中の月末値でもっとも下落した率を示します。例えば日経平均であれば期間中の平均は月当たり+0.7%、ただしその動きはざっくり6~7割の確率でプラスマイナス5.2%の範囲でブレるとイメージしていただければと思います。平均+0.7%-標準偏差5.2%=▲4.5%・・・あれあれ相応の確率でマイナスになる可能性がある?もちろん過去の実績は将来を予想したり示唆したりするものではありませんが、算数の力を借りた調査ではそうでした。平均では株式が債券より増加率は高いものの、ブレ具合を示す標準偏差も株式が債券より高いですね。
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年率標準偏差は月次の標準偏差にルート12(√12)をかけて算出
●ところで先ほどのグラフ、株式と債券、あるいは日本と米国・グローバルでは動き方は似ていましたか?あまり似ていませんでしたか? 日経225とTOPIXはよく似た動きをしてましたが、特に株式と債券ではむしろ反対の動きをしていることが多いとお感じになりませんか?
下の表は相関係数という算数の力を使って、数値の動がどの程度似ているかをしめしたものです。+1は同じ、0.5以上ならまぁ似てる、0は関係が極めて薄い、-1は全く逆の動き・・・詳しくはググってみてください。
これで見ると日経225とS&P500は相関係数0.679ですので、結構似たインデックスの動きですね。これに比べて日経225と野村BPIトータルリターンIやFTSE世界国債インデックスはいずれもマイナス、値動きはほとんど似ておらず、それも逆の動きであることが相関係数から読み取れます。これであれば資産分散として効果が狙えそうです。
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【おことわり】この文書は情報提供を目的としており、特定の金融商品の勧誘や推奨を目的としてません。当方は投資助言や金融資産のお預かりや仲介など一切行いません(する奴はいないでしょうけど)。指数(インデックス)自体への投資はできないこと、指数(インデックス)は計算者が様々な権利を有していること、正確性や投資成果に関して何ら保証をしないことを留意が必要と考えられます。値は外国為替や公租公課は加味していませんし、配当金なども考慮していません。過去の実績は将来の成果を予想するものでも、示唆するものもありませんし、この文書の正確性も保証できません。投資は自己責任です。焼き鳥屋あきままは金商業者ではありません。