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体感しないとわからない

日本文化の一つである茶道。閉め切った狭い部屋でお茶を頂くのですが、その空間には質素な花が生けてあります。ドサッと派手に沢山の草花を生けずシンプルに1輪。その花だけに目がいくようにと亭主が試行錯誤して選び生けられた花です。お客様は、その花、掛け軸などの設えを含めて、山の中や川のせせらぎを想像したりしてリラックスしながらお茶を頂きます。そんな想像が出来る日本人の感性はすごいと思います。

が、山に行き川のせせらぎを聞いたりしながら一服したことのない人にその想像は可能なのでしょうか。

最近「木を使いましょう!!」とよく聞きますが、木に触れ、木の良さを体感したことのない方に押し売りのように「木を使いましょう!」「木はいいですよ!」と声を大にしても逆効果になるかもしれません。

「この化粧品がいいですよ!」「このトレーニングがいいですよ!」「絶対安全ですよ!」と売り込むのと同じかもしれません。

自分自身がいいと感じたことを人に勧める際に注意しないといけないと思いました。

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