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taknal を使ってみた

"人とのすれ違い"を"本との出会い"に変えるアプリ、taknal を使ってみた。

これが予想外にじんわりと面白い。

まず、ネーミングが面白い。読み「たくなる」、知り「たくなる」、好奇心が盛り上がりそう。
そして、本とは関係がなさそうな大阪ガスが運営しているというのが、ひとつ面白い。よく許可したな。

で、メインの面白さ。機能が少ないということ。
ただ、誰かのお勧めの本が紹介されるだけ。

アプリを入れて、一応プロフィールは設定するけど、名前と1行コメントくらい。本の好みなどを登録するわけではなく。スマホの位置情報をもとに「すれ違った」ユーザーのお勧めの本が紹介される。
もちろん、こちらのお勧めの本も「すれ違った」相手に勧められる。というもの。
つながりは位置情報のみ。

某大型サイトのように、閲覧・購入履歴から分析されたおすすめ、というのがどうも苦手。
そこで「買ってないだけでもう読んだんだけど」というのが連続して表示されると疲れてしまう。

その点このアプリだと脈絡なく流れてくるので、意外性の連続である。
なので、本当に興味がないのも紹介されるんだけど、誰かが好きでお勧めしていると思うだけで、嫌悪感なく眺められるので不思議。
誰かの「お気に入り」という気持ちを感じられるのが、一つの楽しさかと思う。
100文字のコメントも、たまに「おっ!」と思う秀逸なものもあり。

私がお勧めしたいのは、「次に読む本を見つける」ということではなく、「誰かのお気に入りという気持ちに触れる」ということだ。

自分の行動履歴からレコメンドを作ってれるのも悪くはないが、ある程度予測された出会いのような気がする。
人生を変えるような衝撃はきっと予測していないところから現れる。
それが本であるとは限らないけど。

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