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日本の祝日は多いけど・・・。有給休暇でしっかり休める方が良いと思う。

先日、日経新聞を眺めていたら興味深いタイタルの記事を発見!

海外に比べると、日本人は有休休暇をあまりとっていないという趣旨なのだけど、「祝日を加味するとさほど悪くない」というデータも記事で紹介されています。

おっ!! 

この日経新聞の視点、僕が少し前に書いた👇の記事に似てる〜!

デンマークでの法定祝日が8日間、そして法定有給休暇が25日間あるので、平均的な年間休暇日数は33日。

冒頭の日経新聞によると、日本の平均的な年間休暇日数も33日なので、デンマークと日本の休みって同じぐらなのかもね。

個人的には、日経新聞が取り上げるような視点で僕も記事を書いていた!という偶然がちょっと嬉しい✌️

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さて、日経新聞の記事では、下記3点を課題として挙げていました。

  1. 日本の休日は「祝日頼み」(有給取得率は依然として低い)

  2. 業種によってバラつく「完全週休2日の採用率」

  3. 有給取得に対する罪悪感という「意識の壁」

この中で、僕が特に問題があると思っているのは「祝日頼み」という点。

祝日のメリットは、気兼ねなくみんなが同時に休めることなのだけど・・・

みんなが同時に休んでしまうので、祝日はどこも忙しい!

どこへ行っても人が多いので疲れちゃう😅
遠出をしようにも飛行機や電車の席は取りにくいし、チケットの値段も高くなる。

経済学的にいうと、需要が一時的に集中する「ピーク需要」が生じている状態なのですが、この「ピーク需要」というのはビジネス的には厄介者。

まず、ピーク需要があるとお客が突然増えるので、当然働いている人には負荷です。

そしてサービスを提供するビジネスとしては、ピーク需要に対応するために人員を雇ったり、設備を作ったりしないといけません。

でも、ピーク需要が過ぎて平時に戻ると、ピーク需要のための人員や設備は過度な固定費。費用だけが嵩むので、最悪赤字にもなりかねません。

ピーク需要に対応しないとせっかくのビジネスチャンスを逃すし、ピーク需要に対応したら平時に戻った時の固定費が怖い・・・

だから本来は、需要というのは安定していて変なピーク需要がない方が、ビジネス環境としてはありがたい。

だけど「みんなで休もう!」という祝日は、ピーク需要を意図的に生み出すので、経済にネガティブな負荷をかけがちなんじゃないかと思うわけです。

ちなみに日経新聞によると、「飲食・宿泊業」は完全週休二日制度が浸透していない業種だそう。常に忙しい業種ということもありまうが、祝日によるピーク需要が直撃する業種ということも関係してたりするのかなぁと思ったりしています。(まぁ、データはないけどね)

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祝日に頼らず「自由なタイミングで長期休暇を取れる」ようになれば、もう少しゆったりと休日を楽しめられるし、サービス提供側も需要が安定(平準化)してビジネスがやりやすくなると思うのだけどなぁ。

でも、日経新聞でも挙げているように「周りが仕事を仕事をしていると休みにくい(帰りにくい)」という意識の壁の打破がもっともムズカシイ課題なのでしょうね。

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