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ソフトウェア開発の内製化やってる?(IPAソフトウェア調査4)
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ソフトウェア開発の内製化は?
ユーザ企業におけるソフトウェア開発の内製化はどうなっているのでしょうか。内製化は進んでいるのでしょうか。そしてその内製化は誰が誰とやっているのでしょうか。それは幸せな内製化でしょうか。
IPAの調査「2023年度ソフトウェア開発に関するアンケート調査」(*) によれば、ユーザ企業の多くが内製化に取り組んでいます。ここではこの調査をもとに見ていくことにします。
(*) この調査は2023年12月から2024年1月にかけて、私が担当していたアンケート調査です。
なお今年度も実施中(2024年度ソフトウェア動向調査、1/31まで)です。
内製化の実施・検討は86%
上記のIPAの調査では、回答のあったユーザ企業183社のうち、実に86%の企業が内製化を実施または検討しています。このようにユーザ企業の多くが内製化に取り組んでいます。
内製化の半分は情シスが関与
それではユーザ企業において、どこの部門が中心となって、内製化をしているのでしょうか。
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(IPAの調査データを基に筆者が分析)
IPAではユーザ企業の内製化部門を情シス(情報システム部門)、情シス+事業部、子会社(ソフトウェア関連子会社)の3形態に分類して、調査しています。
この調査によれば、以下の順序で多くなっています。
1位. 情シス 34%
2位. 情シス+事業部 26%
3位. 子会社 23%
情シス単独と情シス+事業部を合わせた割合は、上図より48%(34% + 26% - 10% - 2%)となっており、情シスは内製化のほぼ半数で多く関わっています。
逆に子会社は約1/4で多くない状況です。
また情シスと事業部の組み合わせは約1/4で少ない状況です。
ということで今日の結論「事業部の関与は思ったより少ない」以上です。
内製化とノーコード・ローコードツール
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事業部とあるのは「情シス+事業部」のこと
(IPAの調査データを基に筆者が分析)
内製化とノーコード・ローコードツールの関係を上記のようにそれぞれの有無を1と0として相関係数を出しています。
内製化部門が情シス単独の場合は、ノーコード・ローコードツールとの相関が約0.32と高い結果になっています。また情シス+事業部のときも約0.26となり、こちらも高くなっています。一方、子会社の場合は約0.16となり比較して低くなっています。
このように情シスが関与する内製化ではノーコード・ローコードツールが多く使われていますが、子会社のときはあまり使われていません。
これはソフト開発を専門とする子会社ではノーコード・ローコードツールでは対応できない内製化を行い、情シスの内製化はノーコード・ローコードツールで対応できる内製化を行うということです。
ということで今日の結論「情シスはノーコードツールがお好き」以上です。
参考:(1) ソフトウェア研究会「とある技術のソフトウェアエンジニアリング」 | Facebook
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