「インテリジェンスラウドロック〜究極のハードロック進化形」

　もう7年も経つのか、と思う。仕事で大きな挫折をした。その時に出会ったバンドが彼らだった。

　この曲を聴いた時、何かが弾けた。

　あくまでもヘヴィなサウンドだが、その曲構成は複雑怪奇だ。デスボイスのハイトーンボイスのツインボーカル、スラッシュメタルばりのギタリフが出てきたと思いきや、JPOPばりのキャッチーなサビ、うねりまくるベースライン、正確無比なドラミング、、、、ハードロックに何か他の音楽性を加味したクロスオーバー的なサウンドは昔からちらほら出現しているとは思うんだけれど、彼らのサウンドはその吹っ切れ具合が群を抜いている。ジャンル大渋滞の音楽性は恐ろしいほどの中毒性がある。

　そういうわけで、彼らの曲をやたら聴き漁るようになった。新しい音を探すことなど滅多にない僕にとっては画期的な出来事だった。仕事を終えてから毎日のように彼らのサウンドに身を任せた。そのうち、徐々に自分の体勢というものを立て直すことができた。音楽の力は偉大だ。彼らには感謝するしかない。